8/25/2022, 1:18:21 PM
「向かい合わせ」
僕たちはそれぞれの場所から同じものを見ていた
僕から見える景色
君から見える景色
離れていても
僕の視線の先には君
君の視線の先には僕
離れていても
いつも向かい合わせで
互いの心を見つめてた
8/25/2022, 3:36:28 AM
「やるせない気持ち」
胸の中で持て余しているどろどろとした黒い火花
ー『やるせない気持ち』を詩的に表そうとするとこんな感じだろうかー
黒い火花は静かに躰の内側で燃えさかっている 人知れず
自分でも気がつかぬうちに暴発させてしまって
黒い火花の鎮火の仕方など分からない
分からないから
この身が一つ焦げるのだろう
8/23/2022, 1:23:04 PM
「海へ」
たまに
そう たまに
海へ行きたくなる
別に泳ぐわけでもなく
ただ 寄せては返す波を見つめる
ざざざ……ざざざん 波の音
オレンジ色した太陽に
茜色の空があればもう最高
涙腺が緩むのはそこに悲しみを置いていけるから
ざざざ……ざざざん
泣けよ 泣けよと波が促すから泣いてしまうじゃないか
泣いてしまった事を波のせいにしてしまえる
海へ
ありがとう
ほんとはずっと泣きたかったんだよね
オレンジ色の太陽の目もいつしか真っ赤に充血してもらい泣きしたまま水平線に消えてゆく
8/22/2022, 2:10:23 PM
「裏返し」
素っ気無い態度をとるのは
恥ずかしさからだった
嫌いだと言ったのは
本心を隠すためだった
態度も想いも
全ては裏返しだった
今さら……
言い訳しても
あなたは戻らない
それだけは確かな事
裏返せない事実
8/21/2022, 12:39:20 PM
「鳥のように」
ふと 見上げた空
旋回する鳥
風にのり 優雅に
そう見えるだけかもしれない
鳥の苦労は私には分からない
何処までも この空を飛翔して行け
何事もないかのように
人に希望を与えるかのように
私は鳥にはなれないけれど
見えない背中の羽を精一杯広げて
この地上を翔る
苦労なんかなんともないかのように
そう 振る舞うのだ
鳥のように優雅さはなくても
鳥のように自由にこの大地を翔る