「最初から決まってた」
貴方と出逢う事が
最初から決まってた
そのように
貴方との別れもまた
最初から決まってた
貴方の記憶から
私の事が消え去る事が
最初から決まっていた
けれども
私の中には
貴方の記憶が残る
その事も最初から決まってた
だから私はまた貴方を探す
それもまた
最初から決められてた定め
だからまた逢う時は
きっと
はじめましてではなく
久しぶりだと
声をかけるだろう
全て
全て
最初から決まってた
「太陽」
私があなたを明るい世界へと引っ張る
太陽のように輝けるのなら
あなたも闇の中で仄かに
照らす月のような光を出せるのに
「つまらないことでも」
どんな
つまらないことでも
君にとっては重要である
その事は多分僕よりも一番
君がわかってる
そのはず
なのに君は
その事に蓋をしてしまう
そんな癖がある
こんな事 大した事ないよ
……って
みんなもっと、大変だし
愚痴はこぼせないよ
……って
愚痴をこぼさない事
それが、最後の砦だから
……って
君は全てを背負う気でいる
それこそ無理難題であるにも関わらず
君はそれを
つまらないこと、とは
認識はしないんだね
だったら僕は
君の最後の砦が崩れていかないように
支えたいと
たとえそれが 微力だとしても
君にとって どんなことでも
つまらないこと、ではないように
僕にとっても
君のつまらないことは
つまらないこと、ではないんだ
君自身の つまらないことでも
もっと聴かせてよ
僕はそのために
君に心を預けているから
「病室 /目が、覚めるまでに」
この真白な箱庭は
新しい自分に
生まれ変わる為の棺
今は準備期間中
目が覚めるまでには きっと
今か 今かと 待ちわびる
ここには そんな者達で
溢れかえっている
真っ白な世界で
真っ白なカーテンに包まれ
まっさらな記憶になるまで
目が、覚めるまでに
静かにその刻を待つ
「明日、もし晴れたら」
心と、こころが
にらめっこ
思いっきり
上を向いて笑ってみようか
きっと何かが吹っ切れてると
思うから
明日、もし晴れたらね
だから
履いてる靴を
ぽーん、って
蹴っ飛ばしてみる
明日、天気になぁれ