人の眼差しが怖ろしい。
人の眼差しが怖ろしい。
人の眼差しは、その人の怖ろしい情念を発している。
その情念は人を無差別に刀で切り裂いてゆく。
人に法的罪が無くとも眼差しは人を無差別に切り刻み続ける。
街に過剰に膨れ上がった情念は呪いのように
感のいい奴を疲労させ、見せしめのように殺される。
尽きるまでミンチのように叩き潰し、
飽きたらず次の標的を探し始める。
この連鎖を断つには、ただ、ご機嫌になることだ。
つまり負の感情は、自分だけでなくそれ以上に人を傷つけている事に気付くことだ。それが情念の正体。
幸せな楽しい方を向いて欲しいと思う。
幸せのほうが伝染しやすい世の中になるために。
2階のアパート
6畳間の部屋で
徒然なるままに
窓の外に目を向ける
通り行く人は皆、その電線にいる烏よりは小さい
同じ目の高さにいて、こちらを見ている。
もう向こうの国の戦争は、終わったのか?
俺は食べるものがないんだ、早く終わらせるように言っていてくれ。
烏は何処かへ飛んでいった。
烏を採って食べてやればよかった。
下の通行人に聞かれはしなかったか?
色々なことが渦巻いた。
またあした、
春。
人と出会い傷付き。
桜散り独りでいいと思い。
夏。
故郷に帰り、昔の恋の終わり。
強く生きようと誓う。
秋。
ちょっといいことあって
辞めるの辞めた。
冬。
忙しくて帰れないけど盆には帰ると、
人生ってそんなもんだけど、
そんくらいなもんだけど、
なんだかちょっと心が温かくなることがあってな、
そんくらいでちょうどいい。
生い茂った緑で際立った色彩を放ち、
また枯葉積もる色を失った影の中に光を放つかのように、野生の私達は魅了される。
花。
感情や自己主張することはない、その姿以外に。
繊細な人。と私は言われる。
嫌な気しかしない、図太い奴から言われると精神的に弱いとか傷付きやすいとか相場が決まっている。
無神経な人たちの集まりで存分に傷付けあって強く鍛え上げればいいと思っているし、繊細な人を見て優越感を得る必要はない。彼らは繊細な人たちの上に立つ人たちでもない。
花は、ちぎられて踏み潰され枯れ風に飛ばされていく。
しかし根は今でもしっかりと根付き何度も何度も花を咲かせる。
この世では生きるためには繊細さが必要だ、我ら哺乳類の生き延びた理由だと聞いだことがある。
人を傷付けてしまって自分も苦しむ貴方が美しく感じるから。
また平気な顔をして明日も戦う。
一年後まだこの世界がありますように。
三年後まだこの世界がありますように。
みんなが望むような未来がやってきて、きっと皆が幸せで、争うこともなく傷つけ合うこともなく。
価値観の熟成が始まっており、幸せの意味がわかって無限の歯車がようやく止まりだす。
人は活力を取り戻し生きる意味を知る。
人が人を愛し、それに感謝し、日常に感謝し、そして感謝しながら命を尽きる。
わたしは、多くを望まない。
いつも優しく微笑んでいたい。