言葉だけの世界では

些細なすれ違いが

しょうもない勘違いが

簡単に人を殺す

忘れてはいけないこと

私を癒してくれるのは

やわらかな光じゃない

どろどろに溶けきった

真夜中の無敵の暗闇だ

雨のような

一雫になりたくて

晴れやかな空へ

包み込むような空へ

勇気を出して

一歩踏み出した

過ぎた日を想うたび

暗い黒いモヤばかり

もう記憶したくない

今だけを見ていたい

ふとした時に

レースのような

優しい通り雨が

傷を癒してくれるから

また明日も頑張れる

私は私を生きていける