「私..お母さんにテストの点数怒られたぁ..」
「それは、災難でしたね」
先生に、お母さんに怒られた話をすると先生は、優しく笑った
私が、間違えたことをしたり、テストで悪い点数を取ると、すごく怒る。
お母さんは、よく「せーせき?」とか「しょーらい?」の話をする。
でも私にはよくわかんない。
「ねぇねぇ、先生。大人って失敗しないの?。テストで悪い点数って取らない?」
私が質問すると、先生は困ったような顔をした。
「大人は、失敗もしますし、テストを間違えることだってありますよ」
「じゃあ、なんで大人は子供を叱るの?」
私がもっと質問すると、また先生は困ったような顔をした。
「きっと、お母さんは、〇〇さんに成長してもらいたいんですよ」
「せいちょー?。本当に?」
「えぇ。きっとそうですよ。子供は、失敗してもいいんです。間違えたっていい。失敗は成功のもとなんです。いつか、〇〇さんも立派になれますよ」
先生はニコッと笑った。私も一緒に笑った。
.........でも
「ねぇねぇ先生。..... 大人も失敗していいよね?。間違えてもいいよね?。大人も成長できるよね?」
私が言うと先生はもっと笑った。
「えぇ、その通りですね」
蝶は、自分が蜜を吸うために、花に近づく。しかしそんな蝶のおかげで、受粉することができる。
蝶も、花のおかげでおいしい蜜が吸える。
助け合ってるね。と山の猫が言うと、「本当にそれは、助け合っていると言えるのかな?」と海の猫が言う。
だって、お互いがいるおかげで、関係は成り立ってるだろ?
いや、でもね、自分の利益しか考えていないじゃないか
それでも、片方が困ることがないじゃないか。それなら助け合いと言えるよ
利益を求めたら、「助ける」じゃないんじゃないのかな?
「助ける」だよ
そうなのかな
時より私は、「人生って都合がいいなぁ」と思うことがよくある。
酸素があって、太陽があって、星があって。
当たり前だと思っていても、偶然の上に偶然を重ねて今の地球というものが誕生した 。言ってしまえば、奇跡の星だなって思う。
人生だってそうかもしれない。私自身、今の人生が不満じゃないから言えることだけど、たくさんの奇跡が重なって、今の「私」がいるんだなって。
ある知り合いに、質問したことがある。
「僕たちは、なぜ知り合ったのだろう?一歩間違えたら、この関係も築けなかったのだろうか?」と
彼女は、表情1つ変えないまま
「今のままでいいよ」
と一言だけ言った。この言葉の意味を私は、まだ理解したことはないけど。心から、それでもいいか。と思った。
もしかしたら、人生の始まりと終わりは、最初から決まっているのかもしれない。1つ行動をすると一気に、人生設計が決まるのかもしれない。
わからない。でもそれでいい。
私の話に出てきた「彼女」という人物は、決して恋人のような関係では無い。ただ、お互いが、理解できないことをシェアしあっているだけの関係。
でもそれでいい
彼女は言った。
「わからないからいいの。わからないから楽しいの。」
この言葉の意味は、理解してるつもりだ。
とても暑く、自分にとって遠い存在であり、身近な存在でもある。
こいつのおかげで俺たちは生きていける。だけど、心から感謝したことは無い。自分にとってとても大事な存在だということは理解してるのに何故だろうか?
考えても、分からないことは分からないし、どうでもいいことだろ?、まぁそんなこと言ってるからいつまでも分からないままなんだろうけど。