誰かの居場所に

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10/20/2024, 12:51:37 PM

始まりはいつも、向こうからのおはよう
戦闘服という名の制服を着て、髪を結って
存在証明の香水をふって。
どこから見ても可愛い自分を作って学校に行く。私から行かなくても、来てくれるからただじっと声が聞こえるのを待つ。私だけ1人。不安がサイレンのように心の中で鳴り響く。
「おはよう」
雨上がりの差し光のごとく、降り注ぐ私への挨拶が聞こえる。サイレンが止まる。やっと安心できる。良かった、来てくれて。そんな気持ちを込めながら挨拶を返す。

そんな毎日



が、続くほど私は人間関係において長けてなかった。
たった1回の口論から向こうからの挨拶が止まってしまった。ずっと鳴り響くサイレンが耳の底から離れない。抱いた怒りはやがて、重い重い不安と恐怖に変わる。
思えばいつもそうだ。話しかけてもらうのが当たり前、こっちからは絶対に話しかけない。そうやって、幾度となく友達を失ってきた。その度に、向こうが悪い、私は悪くないといらない壁を作って。自分を守って。
私は一生このままでいいのだろうか。
いつかきっと、本当に1人になった時過去の自分までも嫌いになってしまったら、、、
今、あの子に話しかけるのと、自分すらも嫌ってしまうのだったら。私は話しかけて、自分を愛せるようになりたい。
勇気をだして、話しかけた。
「お、おはよう、」
今度は、返事を待つ番。





始まりはいつも、私からのおはよう。

10/17/2024, 10:43:38 AM

忘れたい

楽しかった毎日とか、その時気に入ってた服とか、部活の時間とか。

4時から6時までの部活の時間。あの人は今頑張ってるんだろうなぁとか、ひとりで帰ってるのかな、暗いの怖いって言ってたけど、大丈夫かなぁ、とか。

自分から突き放したくせにまだ未練タラタラで。
きっかけさえあれば、未だにずっと考えてしまう。
あの人だけだった。気を使わなくてよかった相手は。
今、あの人を欲してるのはきっと自分を護りたいから。
用がなくなったらきっとまた嫌うだけ。
そうわかってしまうのがすごく気持ち悪い。そんな、気持ち悪い自分もあの人も
忘れたくても忘れられない。

9/29/2024, 3:30:55 PM

「静寂に包まれた部屋」

甘く香るヘアオイルに

滴る化粧水

いつでも潤うように

全身に塗るローション

昼にさす紅とは違う

ハッカの効いたリップ

誰のためでもなく

私の為の時間

淡く光り

色目かせるライトの元で

自分の心音を聴き

静かだけど、でもちゃんと音がする。

自分を自分たらしめる

私だけの音

9/28/2024, 4:18:29 PM

別れ際に、おめでとうと言ってきたあの子。
私より身長がちっちゃかったあの子
おててもちっちゃくて
なくなってしまいそうで
でも
真っ暗で心細かった毎日を
大きくてらしてくれた
微かに見える光を掴もうとする私に
そっと手をあて
「会えるのは、しばらく先か、またね、」
そして、
「おめでとう」
と、私より何倍も小さい体で言ってきたあの子
狭い狭い穴を抜け、見えた世界は眩しくて
いつも、声がしていた女の人が泣いていて
産まれてきてくれてありがとうって

その後出てきたあの子は動かなくて
大きな声で泣いたんだ

「行ってらっしゃい、またね」

って

9/14/2024, 2:19:16 PM



私を嫌う奴なんていていいわけない。

毎日、機嫌とって悩み聞いて阿呆みたいに

全力で気に入られるために動いて。

自分を二の次にしてるって言うのに。

それなのに、偉そうに私を嫌うなんて許されない。

一丁前に、傷つけてきてさ

自分は被害者ヅラでしょ

こんな思いしたくなかったから、

気に入られるために動いてたのに。

まぁ、とりあえず

命尽きるまで私を嫌う奴を

私も嫌うことにする。

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