ひとの本心を暴くのが大好きなくせに、一番深いところには触れようとしないね。
何を怯えているのか知らないが、
今更逃がしなどしないので、
心置きなく覗いてくれ、そして溺れてしまえ。

お題:届かぬ想い

生死の境を彷徨った時でさえ祈りはしなかったのに、
神に愛されているとしか思えない女がよりにもよって私を選んだ時、初めてその存在を確信した。

ねえ、退屈なんだろう。
そうなんだろう？

お題:神様へ

昼の晴れ空は大好きだけど、夜は曇っててほしいかな。
あなたには月光が似合いすぎる。
いつか狂っちゃうかも。
ああ、でも今夜は…

お題:快晴

いつからか、お前への恨み言すら舌が凍って吐けなくなった。
思ってもないことを、などと、思ってしまったから。

お題:言葉にできない

陽も差さない地の底で、訪ねて来るお前の装いや浮かれたさまを見て、季節を知る。
いや、浮かれはいつものことだったか。
私に会いに来ているのだから。

お題:春爛漫