「君からのLINE」
スマホをひらいて、
気付いた。
君からの短な文。
使い始めたばかりの君と、
使うのが苦手な私。
どうしても、
淡々とした文になってしまう。
気持ちが分かりづらいけど、
君との会話は、楽しい。
君から来れば、私は嬉しい。
私から行けば、君は何を思う。
「カレンダー」
ふと、それを見る。
楽しみなこと、嫌なこと。
すべての予定が書いてある。
君との予定は、
何よりも優先したくて、
何よりも楽しみになる。
楽しい日が終わったとき、
同じような日が来ないかな。
もう一度、
書き込む日が待ちきれない。
私がそれを使うのは、
私が充実な生活をするため。
何より、
私が君と過ごすため。
「喪失感」
私は何かを失った。
感情、記憶、それとも自分かな。
いや、もしかしたら、
私は何も失っていないのかも。
もともと何もなかったのかも。
君にはどう見える。
私は、
何かを失った人間なのか。
もともと何もなかった人間なのか。
ふっと感じる、この気持ち。
私は何を求めているのだろう。
ああ、
私はいつ、何処で、何を、失った。
ねえ、
それを求めて意味があるのかな。
「透明な水」
覗いてみよう。
何もない。何もいない。
そんな場所が永遠に続く。
手を入れてみよう。
心なしか手が綺麗になったような。
そんな気がする。
流れて、川になる。
生き物が生きる場所に。
ああ、こんな心になれないだろうか。
私も君も。
汚れがなく。
好きだと思える。
人が寄ってくる。
そんな心に。
「理想のあなた」
現実は違う。
私は君の望む姿じゃない。
君は私の望む姿じゃない。
現実が嫌いな訳では無い。
でも、思ってしまうんだ。
私がこうだったら、君がああだったらって。
思ってしまうのは悪いことなのかな。
私は君を困らせたくないよ。
君が望むなら、私は叶えたい。
君は、私が私であることをわかっているからね。
結局さ。
私が君の望む姿になれなくても。
君が私の望む姿になれなくても。
私は、君と一緒にいたいな。