10/23/2024, 3:48:42 AM
「衣替え」
さらりとした麻のワンピース
風に透けそうなほど薄いブラウス
熱の眩しさとともに夏を脱いだら
きっとあなたも私のそばからいなくなる
9/30/2024, 9:58:26 AM
「静寂に包まれた部屋」
君といたあの日は
狭くてたまらなかったワンルーム
君がいなくなった途端
どうして冷たくなってしまったの
9/28/2024, 1:05:07 PM
「別れ際に」
さよならって口にすれば
涙が溢れてしまいそうだったから
大好きって声にならない言葉を
君に知られないように呟いた
9/22/2024, 12:35:22 PM
「声が聞こえる」
「声が聞こえる」
いつか君は言っていたね
その声を一緒に聞いてあげられたなら
なにかが変わっていたのだろうか
ねぇ、今僕も声が聞こえるんだ
そこにいないはずの君の声が
君を救えなかった僕のことを
それでも君は呼んでくれるのか
今の僕ならほんの少しだけだけど
君の言葉がわかる気がするよ
夕日の向こうに見えた影を追いかけて
僕は真っ直ぐに手を伸ばした
8/20/2024, 5:18:12 PM
「さよならを言う前に」
私の心に触れた人
知りたくもなかった感情に気付かせてしまった人
君はこの別れに「また」がないと知らないから
この苦しみを感じるのは私だけでいいの
未来を歩む君の枷とならないように
伝えたかった想いはそっと蓋をして
花の種と共に埋めてしまおう
いつか紫色のチューリップが咲くとき
私ではない誰かの隣で
綺麗だねってそう言って笑って