ー子供のようにー
子供のように
思うがままに笑えたら
子供に戻れるだろうか
いくら、
友人と懐かしいなぁなんて
呟いたって、
からだが大きいために
心がころんころんと
寂しげな音を立てるだけで
帰り道には
しんと静かすぎる冷たい風が
意識を研ぎ澄ます。
夜空に伸ばした
手は子供の時より
大きくなったはずなのに
届かないものが増えてしまった。
ー放課後ー
受験が終わり、
卒業式も近づいてきた頃
ある男子友達から
「卒業式の放課後一緒に帰ろう」
と言われた。
私は、
「ごめん、他の友達と帰る約束してて」
と断った。
卒業式が終わり、
いろんな人と写真を撮った。
もちろん、
その男子友達とも写真を撮った。
2人でではなく、
他の友達と一緒に。
その1人が
「あいつお前と一緒に帰りたいらしいぜ」
とにひっと笑いながら言った。
一瞬言葉に詰まり、
「知ってる。」と私は答えた。
卒業式が終わり
しばらく経ったある日、
その男子友達から
LINEで告白された。
合格発表の直後だった。
どうやら
私と同じ高校を受けたけど
不合格だったらしい。
私は、
卒業式の日「知ってる。」と言ったように
全てを知っていた。
告白される
一年前。
私のことを話しているのを
たまたま聞いてしまったことがあるからだ。
私は、
心が痛くなった。
受験前で
あまり振り回したくなかった
というのは、
きっとうわべだけで
自分は好きじゃないのに
自分が相手に、まわりに
振り回されるのが
嫌だっただけだろう
離れようとすると、
相手が近づいてくるし、
辛い思いもさせるだろう
近づこうとすると、
今は良くても、
先がもっと辛くなるだけだろう
近づくこともなく、離れることもなく、
なんとか「友達」としての
距離感を保とうとするけれど、
この時が来てしまったんだ。
私は、高校が離れることを理由に
できるだけ優しく、
付き合うことを断った。
「気持ちを新しくして、
高校でお互い頑張ろうね。」
「友達としてよろしくね。」
気持ちのこもらない定型文。
同じ高校じゃなくて良かったと
思う黒い自分を
私達の関係を
冷やかしてきたやつと一緒に
呪ってやりたくなった。
ふと、
彼の投稿を見た。
「気持ちを伝えられてよかった。
高校から気持ちを新しくして頑張ろうと思えた。」
私の気持ちのこもらない文章で
気持ちが変わったなんて。
振られた側でもないのに
自分が惨めに感じられて
涙が出てしまった。
ーカーテンー
1人で頑張り
すぎないほうがいい
眩しすぎて
カーテンを引かれてしまうから
隠し事は少ない方がいい
窓がある意味が
無くなって
窓は
外の景色をうつすことを
やめてしまうから
ー涙の理由ー
涙の理由によって
涙の味は
変わるらしい。
きっと、
去年の涙と今日の涙の味も
きっと違うんだろう。
なぜなら
去年と違って
今日は
君がいないのだから。
君と愛を誓い合った時の
涙の味を
もう一度。
ーココロオドルー
ココロオドルって
ギジンホウだよね
ココロはドンナフウにオドル?
オドルために
テとアシなんてイラナイ。
モクテキもリユウもイラナイんだ。
ココロはそもそもドコニイル?
ブタイなんてイラナイ。
ドコダッテイイ、ナンダッテイイ、
ダレトダッテイイ、
ただ、オドッテイタイラシイ。
エガオならホントにココロもおどっている?
カンジョウノスベテはココロでハジマル。
クチはウソをつく
「大丈夫」にね、
よこたわってるヨコセンなんて
ココロがゼンブふきとばして
ホントはヒトガヒツヨウダという。
ココロオドル は
タトエなんかじゃないとオモウ。