ー束の間の休息ー
じんせいの本は
とても分厚くて、おもくて、難しくて
理解することは
生きている間でも無理なんだろう
それでも、
読み続けなくちゃいけない。
でも、読んでいるうちに
普通の小説なんかとは違って
何ページめくっても
同じシーンで
飽きてくる。
その上、
暗い出来事ばっかりじゃないか。
この本を書いたものは
何が言いたいんだ。
どうやら、この本を
読み終えるには
束の間の休息が
いくつも必要らしい
―過ぎた日を想う―
目の前に過去の自分が現れたら
過ぎた日を
思い出すんだろうけれど
幼ない自分の
惨めさにいたたまれなくなって
過去の自分が
思ってるような
未来は無いよ、なんて言ったって
後ろで
馬鹿だね、と
ふと現れた未来の自分が
笑うだけだった。
ー星座ー
初めて星座に
名前をつけた人は誰だろう
星の一つひとつを
サーチライトにして
歩んできた道のりを
軌跡として
見えない輝きに
私も名前をつけたい
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ありがとう
ー踊りませんか?ー
スポットライトは
全ての人に当てられている。
人の歩みは見せ物では無い。
綺麗さを競う訳でもない。
むしろ滅茶苦茶の方が良い。
その時の気持ちをそのまま
身体で、心で、表現すれば良い。
暗い気持ちも全部踊りにすれば良い。
スポットライトが消えた時
自分の踊りの評価なんて
する間もなく涙が出るんだろう
ー巡り会えたらー
ある占い師は私に
「今年は運命の人に出会えるでしょう」
と言った。
私は何でも信じやすい性格で
運命の人と聞いてとても喜んだ。
そこからは
毎日この人かな‥いや、この人かも…
など考えながら過ごしていた。
だけど、運命の相手と巡り会った!!
なんてことはなかった。
その時の私は分かってなかった。
運命だけに任せていては
運命の出会いなどないことを。
運命の人じゃなくて
運命を変えてしまう人に
出会ってしまったと。