僕には賢治君という
とても聡明で頭の良い友人がいる。
対して、
僕はすごく短絡的な性格をしている。
すぐにカッとなってケンカになる。
上級生にからかわれた時、
ついカッとなって殴りかかり
そうなところを賢治君が止めた。
「相手にするな。
自分が汚れるだけだよ」
なんと聡明なのだろう。
さすが賢治君だ。
その4日後くらいに
バス停で賢治君を見かけた。
聡明な賢治君は何やら
難しそうな本を読んでいた。
声をかけようとした時、
上級生らしき人物が先に
賢治君に話しかけた。
何を話しているのだろう。
と、思いつつ見守る。
すると突然、
賢治君が手にしていた本を捨てて
相手を殴った。
あなたは誰
あくまで、
自分の場合なのだが、
スマホゲームをし過ぎると
短絡的な人間になりやすい。
気分転換にほどほどに
プレイするなら良いのだが、
のめり込み過ぎると
どうもイライラしやすい。
先程、
知らない相手と協力プレイをした。
「相手が鈍臭いせいで負けた」
と、イライラしたのだか、
そのゲームアプリはゲーム終了後に
「ゲーム貢献度」というモノが
パーセント表示される。
私の貢献度は10%だった…
時間よ止まれ。
昨夜は愛犬の夢をみた。
名前はマリリンという。
私が小学生低学年の頃、
4歳上の姉が友人と
段ボールを抱えて帰宅した。
中には3匹の子犬がモゾモゾと動いていた。
その中の一匹がマリリンだった。
メスである。
顔は黒マスクをかぶったような
見た目だった。
夢に出てきたマリリンは
亡くなる直前の姿で
あの頃のような元気は無かった。
見た目も成犬になる頃には
黒マスクは無くなっていたので、
全体は茶色がやや強めに混ざった
クリーム色の姿だった。
老犬だったけれど
嬉しそうに私に抱きついてきた。
私も会えたのが嬉しくて
必死に撫でた。
最後の別れは
保健所に連れて行かれるときだった。
母と祖母、私が見守る中、
今にも命尽きそうにぐったりしていた。
「どうして家で最後を迎えさせて
あげなかったのか」
ずっと悔やんでいた。
庭に小さくてもいいから墓を
たててあげればよかった。
でも、
また会えて良かった。
そっと伝えたい。
タイムトラベルものの映画を観た。
主人公がこう言った。
「あの人が存在しないと
私は生まれてこないことになる」
ふと、
独身の私は思う。
一生独り身の自分がもし消えたとしても、
子供はいないので、
こう言ってくれる存在はいないのである。
あの映画では私は消えても
困らない存在なのだ。
完全にモブ以下のキャラである。
しかし、
私がいないと私が今まで
「推し」に費やした金は推しには
入らないのだ。
なんだかココロが痛い。
こんなつまらない世界から
バイバイしたい。
いつもそう思いながら生きてきたオレ。
ある日、映画を観る。
それは「身体が入れ替わる」
というモノだった。
中身はそのままで新しい人生を
歩めるのが魅力的にオレには映った。
強く願った。
そしたら叶った。
しかし、数日してから気づいた。
なぜかって?
双子の弟と入れ替わっていたからだ。
性格は違うが、見た目はほとんど同じだ。
意味ない…