11/24/2023, 1:01:36 PM
彼女へのプレゼントにセーターを編む。
彼女は素敵な女性だ。
柔軟で、いつも僕のことを包み込んでくれる。
告白のときはタコみたいに真っ赤になってとっても可愛かった。
世界中の誰ともとも比べられないくらい、最高の彼女だ。
だから僕は彼女に喜んでほしくてセーターを編む。
毛糸が足りないことに気がついたのは5本目の袖を編み始めたときだった。
11/23/2023, 4:58:50 PM
どれ程の時間が経っただろうか。遠くなっていく星空をぼんやりと見上げている。想像より深い穴だったようだ。
いや、それにしても長すぎないか?
しかし穴に落ちるのは初めてだ。落下する時の体感時間なんてこんなものなのかもしれない。
遠くに見える空はすっかり明るくなっていた。