7/28/2022, 12:47:32 AM
ミンミンミン。
夏の道路渡るアリのかたまり。
無邪気なヒトサシユビが
「 ぷちりぷちり 」 。
これは暇潰し。
そう
何の意味も持たない事。
「 すこし汚れて手が臭くなった 」
人の血液を一切感じさせない冷えた鉄の様なそれ。
一分の光も届かない泥で満ちた沼の様なそれ。
そう
それの名前は xxxx ── 。
7/23/2022, 11:59:29 PM
お花はね。
何も言わずに傍にいてくれるからお花なの。
悲しい時も嬉しい時も
そうなのね。って 他には何も言わずに傍にいてくれる。
だからお花はお花でいられるの。
7/21/2022, 12:51:00 AM
いつまでも咲いていてね。
いつまでも元気でいてね。
世界でいちばんのあなたがくれた
百年先まで届くおまじない。
7/18/2022, 11:34:22 PM
あなたの思いのまま。
わたしは手となり足となり玩具となり
あなたを悦ばせる。
あなたが好きなのは泣き顔と怒った顔。
それとあかるいこころを忘れてしまった顔。
あなたはご主人。
すべてはあなたの思いのまま。
わたしは今日も泣く。
わたしは今日も怒る。
わたしはあなたの醜い可愛いマリオネット。
7/17/2022, 7:13:55 AM
此処は灰色の鳥籠。
どこへもゆけるようにみせて
どこへもゆかせてはくれない。
限りなく広いようにみえて
限りなくそこにしかいられない。
足掻く私と嘲笑う空。
滑稽だねと
きっとわらっているのね。
ふしあわせでもないけれど
しあわせは永遠に見られない。
餓死はしないけど
お腹は空いたまま。
そんな救いの無い悪夢を
死ぬまで踊るだけの操り人形。
─あぁ、わたしは。
ここは鳥籠。
空の向こうの青の先で
知らない誰かが笑った気がした。