11/5/2025, 11:58:28 AM
『時を止めて』
今この時が、ずーっと続けばいいな。
冬休みも夏休みもいらない、なくていいから。
だから、この上なく幸せなこの時が、
ずっとずーっと続きますように。
もう少し望むのならば、時間を止めて、
誰もどこにもいかない空間であって欲しい。
11/4/2025, 11:05:27 AM
『キンモクセイ』
去年、綺麗だと思って写真に収めた金木犀が、
今年も咲いていて、風に乗って香りが漂ってくる。
きっと、あっという間に散ってしまって、
また来年、もう金木犀の香りがする、と思うのだろう。
毎年毎年、
満開の金木犀が写真フォルダに収められていく。
その時の気持ちと共に。
11/4/2025, 3:31:53 AM
『行かないでと、願ったのに』
行かないで、と毎日願っていた。
私の傍から離れないで、どこにも行かないで、と。
それでも去ってしまった、あなたの背中を
追いかけることは出来なかった。
どうして行ってしまうの?
今は、また出逢える日があることを、
願っています。
11/2/2025, 3:08:42 PM
『秘密の標本』
私のこれまでが標本となって、
恐らくこうであろうという推測が生まれた。
それにより今の私が出来上がっている。
もう戻ることのない、
多彩な感性と多様な感情は、
標本によって出来上がった。
誰にも知られたくない、私だけの価値のない標本。
11/1/2025, 10:33:36 AM
『凍える朝』
広々としたベッドを、私だけで使うようになった。
寝る時はお風呂上がりの体温で暖かいのに、
朝起きるとひとりしか居なくて、寒さが強調される。
あなたがいなくなって、
温もりのない広いベッドが、
毎朝、寂しくて仕方がない。