鏡花 水月

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11/4/2025, 11:05:27 AM

『キンモクセイ』

去年、綺麗だと思って写真に収めた金木犀が、
今年も咲いていて、風に乗って香りが漂ってくる。
きっと、あっという間に散ってしまって、
また来年、もう金木犀の香りがする、と思うのだろう。

毎年毎年、
満開の金木犀が写真フォルダに収められていく。
その時の気持ちと共に。

11/4/2025, 3:31:53 AM

『行かないでと、願ったのに』

行かないで、と毎日願っていた。
私の傍から離れないで、どこにも行かないで、と。
それでも去ってしまった、あなたの背中を
追いかけることは出来なかった。
どうして行ってしまうの?

今は、また出逢える日があることを、
願っています。

11/2/2025, 3:08:42 PM

『秘密の標本』

私のこれまでが標本となって、
恐らくこうであろうという推測が生まれた。
それにより今の私が出来上がっている。
もう戻ることのない、
多彩な感性と多様な感情は、
標本によって出来上がった。

誰にも知られたくない、私だけの価値のない標本。

11/1/2025, 10:33:36 AM

『凍える朝』

広々としたベッドを、私だけで使うようになった。
寝る時はお風呂上がりの体温で暖かいのに、
朝起きるとひとりしか居なくて、寒さが強調される。
あなたがいなくなって、
温もりのない広いベッドが、
毎朝、寂しくて仕方がない。

10/31/2025, 2:58:19 PM

『光と影』

あなたは私を照らしてくれる太陽な存在。
私は太陽の光がないと輝けない月。

ふとした瞬間に、こう思うたび、
私の心を影が覆い尽くす。
まるで、月の裏側みたいに。

地球からは月の裏側が見えないように、
私の影部分は、誰にも見せていない。

あなたがいれば、私の心に光が差す。

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