君の背中を追って
遠ざかるたびに恋が深くなる。
あの光が、優しかったから
今もまだ目を閉じれば浮かぶ。

もう振り向かなくていい。
それでも僕は、追ってしまう。

美しいのは、君のくれた痛み。

好き、嫌い。
その度揺れる心はまるで
風にほどける糸。

たった一度
好きとだけ言えたなら
壊れなくてすんだのかな

雨の香り、涙の跡。
濡れた頬にそっと残る記憶。

言葉よりも深く、静かに胸を濡らす。

美しい、けれど儚い
そのあとにだけ見える光。

美しい糸で繋がってた。

指先から全て伝わるような
細くて、頼りなくて

でも、確かだった

今はただ
ほどけた先に君を想うだけ

届かないのに、
君の名前を呼んでしまう夜がある。

伝わらないのに、
言葉を並べてしまう日もある。

意味なんて無いのかもしれない。
でも、辞め方だけが判らない。