言葉にできないこの思いをどう伝えよう。文章にも表せない触れても伝えることのできないこの思い。笑いかけてきた君を見て固まるだけの私を君がどう思っているのか何て分からないし。自分のこの胸に溢れる君に向けた感情も何か分からない。だけど君に向けた柔らかい感情を触られたくない。それだけは分かるんだ、言葉にできないこの私だけの思いをどう君に伝えれば良いんだろう。
春爛漫とする今日。私は花見に行き桜を見る。美しく咲き誇る桜の下にレジャーシートを敷き、見上げた先には白っぽい桃色が広がっている。、、、綺麗、、、思わず言葉が溢れた。いつもならこんなところ三十分もしないうちに出るのにも関わらず今日は二時間も居座ってしまった。よもや、美しさとは恐ろしいものだと思いながらレジャーシートを片付けその場を立ち去る。また来年桜の咲く季節に。
誰よりも、ずっと貴女を愛していた。けれど貴女は誰よりも、ずっと私を愛していなかった。愛と好きは違う。私は貴女を愛し、貴女は私を好いた。だから貴女は私を貴女から引き剥がした。貴女が私を好いていたから。引き剥がされてもなお私は貴女を探し求めていた。私が貴女を愛していたからだ。私は貴女を誰よりも、ずっと求めていた。だがそれとは裏腹に貴女は私を誰よりも、ずっと求めていなかった。私が早く気が付いていればハッピーエンドだったのだろうか。寒空を見上げ自然と声が出た。、、、ごめんなさい、、、
君との日々はこれからも、ずっと続いていくと思っていた。それも私のエゴで君に隣で笑っていて貰いたいと思っていたからかも知れないが。君の髪が風になびくだけで心がざわつき、顔がほてる感覚がする。私は君に惚れていたのだ。これからも、ずっと君の姿を見ていたいと思っていたのに私は自分から君を離した。悲しくも嬉しいような心の動きが私を苦しめた。きっとそれはこれからも、ずっと続くだろう。
貴女の瞳に沈む夕日が写っていた。それが瞳に写っているはずなのに妙に鮮やかにまた美しく見えた。段々と夕日が沈んで行くのが分かった。貴女の眼にはそのとき私が写ることは一度もなかった。