バズ母

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10/11/2023, 3:41:38 AM

涙の理由

教室の隅で一人泣いている彼女。涙の理由は、このクラスの全員が知っている。彼女は一ヶ月前からいじめられている。今日は靴がないみたいだ。学校のスリッパを履いている。いじめのターゲットになったら、もう誰も止められない。担任も多分、わかっているだろう。
早く親に言って、不登校になるか転校した方がいい。でないと傷が深くなるばかりだ。
あの子が学校に来なくなったら、次のターゲットは私だろうか?
私がターゲットになったら、やる事は一つ。私に憑いている死神に、リーダー格の彼女を消してもらう。それで終わる。罪悪感?そんなものない。私が命令して、死神が殺す。これで十人目だ。
少しいじめられることを期待もしている。正当な理由なく人殺しはしたくない。
さ〜待ってるよ。
◯◯ちゃん、、、。

10/9/2023, 10:17:33 PM

ココロオドル

留学から、一年振りに帰ってくる彼に会える。ココロオドル。
丘の上に立つ彼。走り寄る。
言葉なく、ぎゅっと抱きしめられる。やっぱりこの人が大好きだ。
彼、
「会いたかった。英語を勉強しにアメリカに渡ったけど、ユキがいない毎日は耐えられない。後、二年あるけれど、もうやめた。行かないからずっと一緒にいよう」

えっ!それは違うだろう。自分がホームシックなだけじゃん。ちゃんと勉強してよ。
あー冷めた。

10/8/2023, 11:02:02 AM

束の間の休息

僕は動物園の飼育員をしている。担当している動物はライオン。ネコ科の動物だが、体重は150kg以上ある。昼間はほとんど寝ているが、エサの時間になると牙を剥き、大きな肉の塊を貪り尽くす。
エサを置く時や、檻の中の掃除の際は、ライオンを別の部屋に移し作業する。
百獣の王、ライオン。襲われたら必ず死ぬだろうが、毎日世話をしていると可愛くなる。

今日もエサの準備、檻の中の掃除、エサやり、一日中働きっぱなしで疲労が溜まっていた。
束の間の休息。小部屋に入ったライオンを檻に戻す作業。いつもの慣れた作業だった。考えなくても体で覚えている作業。
なのにこの日は手順を間違えた。
背後からメスのライオンに襲われた。首を噛まれ、噛まれたまま中を舞う。戯れているのか、お腹が空いているのか、僕を離さない。
意識が薄れ、抵抗できなくなる。

目が覚めると、病院のベッドだった。助かった。
ただ、右手はなかった。
あーもう飼育員は無理だな。
大好きな仕事だったのに、、、。

10/8/2023, 5:45:35 AM

力を込めて

力を込めてドアを開く。これが最後の砦だ。ここがダメならもう諦めるしかない。心臓の鼓動が速くなる。何度もネットや電話で調べた。どこもダメだった。
ふと通りかかったショップ。もしや、、、。ダメ元で聞いてみた。
「すみません、四ヶ月男の子、ブラックのシュナウザーいますか?」
「いますよ〜。あそこの隅っこにいる子。抱っこしてみます?」

いた〜。シュナウザー犬。
かわいい!欲しかったの〜シュナウザー犬。
即買いした。
諦めないで良かった〜。
今日からよろしくね〜。

10/7/2023, 7:55:21 AM

過ぎた日を想う

今、彼と別れてきた。交際期間、四年。何故、別れたか?私にもよくわからない。ただ言えることは、もう彼を愛していなかった。

四年前、同じ大学の心理学の時間、たまたま隣に座ったのが貴方だった。朝までアルバイトをして、心理学の授業は眠ってしまい、ノートを貸して欲しいと言われた。連絡先を交換し、後日、ノートを返してもらうために、一緒にご飯を食べに行った。
それから何度か会い、付き合うことになった。
一緒にディズニーランドに行って、
「やっぱり、シンデレラは可愛い」
と言うので、私はシンデレラが嫌いになった。
初めて温泉に行った時は、私の浴衣姿を見て
「可愛いよ」
と、言ってくれた。
優しく包み込んでくれる夜が好きだった。
一緒に笑ったり、時々、喧嘩したり、彼しか見えない日々が続いた。
過ぎた日を想う。

たくさん思い出はあるけれど、何故か彼のことが愛せなくなった。お互い、そうだったと思う。私が別れを告げた時、彼はほっとしたみたいだった。

今までありがとう。
貴方を本気で愛していました。
いい人を見つけて幸せになってね。
さようなら。

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