バズ母

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8/21/2023, 10:59:29 PM

鳥のように

鳥のように大空を飛びたい、、。
青空を見上げると鷹やトビが翼を広げ優雅に飛んでいる。カモメは空と海面スレスレを気持ちよさそうに飛んでいる。
このように鳥と言ったら空を飛ぶイメージがあるが、鳥だけど空を飛べない鳥もいる。
ペンギンは鳥だけど空は飛べない。あざらしに襲われそうな時、ペンギンも空を飛べたら逃げられるのにって思うけど、きっと南極で暮らすペンギンは海の中で魚を取れなかったら死んでしまうんだろうな。大きな羽があったら海であんなに早く泳ぐのは無理だ。
ダチョウだって飛べない。恐竜が絶滅して、地上が安全になったから飛ぶのを止めたらしい。
ニワトリだって殆ど飛ばない。
スズメだって、大空は飛ばない。飛ぶのはせいぜい、人間の生活圏範囲内である。
それぞれが生きていくために進化した。だから私達も鳥のように大空を飛ぶことに憧れるけど、飛べなくても生きていける私達には羽は生えてこない。
それでも、私は空を飛んでみたい!きっと気持ちがいいんだろうなぁ。

8/20/2023, 12:29:07 PM

さよならを言う前に

私は明日フランスに旅立つ。貴方からのプロポーズを断り自分の夢を叶えるためにパリに行く。
貴方をまだ愛している。ずっと貴方のそばにいたい。決心が揺らぎそうになる。
でも絶対に後悔はしたくない。
だから貴方とお別れをして私は旅立つ。

成田

彼がきてくれた。最後の一言
「さよならを言う前に、貴方を愛してる。これからもずっと愛してる。だから、幸せになって
今までありがとう、、、
さようなら、、、」

「俺もさよならを言う前に、お前を心から愛している。頑張って勉強してこい!
帰って来ておまえがまだ俺を忘れていなかったら結婚しよう。
だけど、とりあえず、さよならだ!」

彼は私より大泣きしている。
わがままな私を許してね。
失敗するかもしれないけれど、夢のために全てをかけてくる。
さようなら!
いってきます!

8/19/2023, 10:33:09 PM

空模様

僕は野良猫である。いつも神社の軒下に寝泊まりしている。
 今日の空模様は?
 晴れてはいるけど、西の空に
 厚い雲があるな〜
 雨が降るかもしれないな〜
 雨が降ると駄菓子屋のおばちゃ
 ん僕のご飯持って来られない
 からな〜

僕が空を見上げていると、サラリーマンの男性が1人
「おはようタマ、昨日、失敗しちゃって今日は会社行きたくないな〜 天気予報は午後、雷と急な雨に注意って言ってたよ〜 上司に雷落とされるんだろうな〜」
と言って僕の頭を撫でてからトボトボ歩いて行った。
頑張れ!サラリーマン!

次に小学生の集団
「おはようミケ!」
神社の中を皆んなで走り回って、近所の叔父さんに遅刻するぞと怒られて、小学校に向かう。
転ぶなよ!

次にお腹の大きな妊婦さん。
「おはようノラ、あんたも私の安産願ってよ、、、神様どうか元気な子が産まれますように、、」
僕もいつも神様にお願いしてますよ!

駄菓子屋のおばちゃん来ないかな〜。だんだん空模様が怪しくなってきたぞー。

すると神社の賽銭箱を除いている怪しげな男。
ニャ〜〜〜ニャ〜〜〜
思いっきり威嚇。
「おいおい、泥棒じゃないよ」
と言って逃げていく。
賽銭泥棒は許さない!

軒下でゴロゴロしていると、杖をついたおばちゃん。駄菓子屋のおばちゃんだ!
「ソラくん、今日は午後雨だって言うから早めにご飯持って来たよ
ほら食べな」
白いごほんに焼いた秋刀魚、おばちゃんありがとう!

午後、雨が降り出した。
神社に来る人もいない。濡れるのは嫌だから今日は奥の方でゆっくり休もう。
明日は晴れてほしいにゃ〜

8/19/2023, 2:21:35 AM



私は10年前、轢き逃げのをして捕まった。轢いてしまった女性は即死。若く、半年後に結婚する予定だったそうだ。
夜中、人気のない道で突然目の前に出てきた彼女を避けることができなかった。
頭からの出血を見て、怖くなった。手が震えた。息ができなくなった。気がつくと車に乗って、その場から逃げていた。
明くる日、警察が来た。防犯カメラに事故の様子がはっきり記録されていた。
捕まり、8年間刑務所に入った。

罪を償い釈放され、自宅に戻った。 自宅に戻りこれからどうやって生きていこうか考えると眠れない。夜中の0時に洗面所に行く。洗面所の鏡を見ると、自分の後ろに白い影が、、、。
ウエディングドレスを着て、頭から血を流している彼女が自分をじっと見ている。恐怖で叫ぶこともできない。

それから毎日、午前0時に目が覚める。鏡のところに行かなければいいのに、意思とは反対に身体が鏡の前に行きたがる。

それが3ヶ月も続くと、彼女に恋をしているような感覚になる。会いたい、彼女に会いたい。その時はもうすでに取り返しがつかないほど、おかしくなっていたのだろう。

半年後、鏡の中の彼女を抱きたいと思うようになった。
そして、僕は彼女を轢いたあの場所で車に飛び込んだ。
これで鏡の中の彼女に会える。
彼女を愛している、、、。

8/17/2023, 4:25:30 PM

いつまでも捨てられないもの

私が小学校一年生のクリスマスに、妹はリカちゃん人形を、私はオルゴールをサンタさんにお願いした。
小さなクリスマスツリーを飾り、家族で苺のケーキを食べた。
外で微かな音がしたため雨戸を開けると、そこには綺麗な包装紙に包まれたプレゼントが二つ。
あの頃は本当にサンタが来たと思って、物凄く興奮したのを覚えている。   包み紙を綺麗に取って箱を開けると、淡い黄色の蓋のところにクマが付いてるオルゴールが入っていた。箱から出して、底のネジを回し蓋を開けると、ゆっくりと音が鳴り始まる。
曲はトロイメライ。
嬉しくて嬉しくて何回も聞いた。

あれから60年が過ぎた。
結婚して家を出た時も、バツイチになって家に戻ってきた時も、引っ越しをした時も、いつも大切に持って行った。
オルゴールの色も剥げ、クマの飾りも欠けてしまった。中のオルゴールも少し錆、音もなんだか弱くなったような気がする。
それでも、いつまでも捨てられない。
今は両親も亡くなり、そのオルゴールは両親の仏壇の横にある。
幼い頃はサンタからのプレゼントだと思っていたけど、このオルゴールは両親からの贈り物である。
これからもずっと側に置いて、時々、トロイメライの音楽を聴きながら優しい両親を思い出す。
🎵🎶♪♫

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