9/29/2025, 10:19:15 AM
【モノクロ】
白と黒と灰色と
白い翼を拡げ空から舞い降りた
漆黒の闇を背負いし罪の重りをぶら下げて
どちらにも属さない者達が集い
今日も混沌へと呑み込まれる
9/27/2025, 10:16:49 AM
【涙の理由】
涙の理由?
そんなのわからないわ
だって自分でも
なんでないているのか
わからないんですもの
嬉しくて
哀しくて
怒って
笑って
それなのに涙が溢れてしかたがないの
9/26/2025, 10:19:29 AM
【コーヒーが冷めないうちに】
出ていって
まだあなたの温もりが消えないうちに
出ていって
お願いだから
出ていって
このコーヒーが冷めないうちに
9/24/2025, 9:20:18 PM
【時計の針が重なって】
時計の時間を告げる鐘の音が鳴り響く
私ははっとして駆け出した
後ろから待ってと言う声が聞こえる
それでも私は立ち止まることが出来なかった
止まってしまったらこの夢のような時間が
あっという間に崩れ去ってしまう
気がするから
それでも奇跡を信じて
私は片方靴を脱ぎ捨てた
どうか私を見つけて
そう願いを込めて
9/23/2025, 1:07:26 PM
【僕と一緒に】
「僕の手をどうぞお姫様?」
「あら、ありがとう王子様」
冗談めかして
僕たちは階段を上る
暗闇がかった空
もうすぐ星が出るだろう
「このままずっと一緒にいれたら良かった」
「あら、ずっと一緒にいれば良いわ」
「…それは出来ないよ」
「どうして?」
「僕は君を幸せには出来ないから」
「そんことないわ」
「もうじき月が出る
そうしたら僕は行かなくてはならない」
「嫌よ、行かないで」
「 、」
「…わかったわ」
僕たちは最後にキスを交わした
「さよなら」
「さよなら」
半透明なった僕の体は
ゆっくりと消えていく
「…私の夢の中であなたは永遠に
ずっと私と一緒に」
さようなら
そして、またね