【もしも世界が終わるなら】

僕は君を守って
世界を終わらしたい

【靴紐】

靴紐をきつくきつく結んでも
どうしていつの間にか
ほどけてしまうんだろう

【君と見上げる月...🌙】

静かな夜
二人並んだベランダで
夜の空を見上げる
そこには満天の星と
一際煌めく月があった
僕はそっと囁く

「今夜は月が綺麗ですね」

君はうっすら頬を紅く染めて
僕に微笑んだ

【空白】

目の前には空白のままの用紙
夏休みの宿題の読書感想文だ
本は読んだ
とても素晴らしい内容だった
それを言葉で表せなんて
無理だ
そんなことが出来るなら
こんなに悩むこと何てしなくて良いのに
先生というのは何て鬼畜生な生き物なのか
…少し大袈裟に言った。
兎にも角にも。
とても素晴らしいということをどう言葉にすればこの空白は埋められるのか
そもそも空白を埋めることに意味はあるのか
言葉が溢れることの自由
この世の中の生きにくさ、世知辛さ
それらを僕は口を大にして叫びたい
こんな窮屈な世界で無理なく生きる術は何処にあるのか
それが今僕が読んだ【　】という本の感想です。

【ひとりきり】

ひとりきりの帰り道
今日は隣に君はいない
ほんの少しの寂しさを抱え
独り家路を目指す
街の家々からは
晩御飯の支度の匂い
空には夕焼けが広がっている
今度はこの道を
君と帰ろう
また明日