コノハ

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6/20/2025, 1:18:34 PM

【好き、嫌い、】

スキ…キライ…
スキ…キライ…

花占い何て今の若い子はしないわよね
それでもつい年甲斐もなく
気になるあの人のことを
夕方の公園のベンチで
その辺に生えてた花を千切って
花びらを一枚一枚むしっていく

ああ、何て空しいのだろう
最後は決まって

「きらい…」

私は花びらのむし取られた茎を捨て
また新たに花を摘む

スキ…キライ…
スキ…キライ…

ただの迷信でも何でも
すがりたいのは
あなたに少しでも私を意識して欲しいから

スキ…キライ…
スキ…キライ…

それはまるで呪文のように
言葉は紡がれていく

6/19/2025, 9:08:12 AM

【糸】

絡まり続ける運命の輪
一つ一つ紐解いて
やっとあなたに巡り合えた

もう離れることはない
私はあなたを
あなたは私を

見つけ出したのだから

6/15/2025, 10:06:36 AM

【マグカップ】

2つ並んだマグカップ
あなたと二人お揃いで
あの雑貨屋で見つけた
大切な思い出のもの

それが今日3つになった
小さな小さなマグカップ
あなたと私
そして小さなあの子

6/14/2025, 2:28:15 PM

【もしも君が】

もしも君があの時駅のホームに現れなかったら
僕の人生はこんなにも楽しくはなかっただろう。

もしも君があの時僕に声をかけてくれなかったら
今の僕はここにはいない

だってあの時僕は自らの命を絶とうとしていたんだから
それでも思い止まれたのは君が僕に笑いかけてくれたから
こんな僕でもここに居て良いよと言ってくれていようで

もしも君が、もしも君が…
どんな言葉を並べても良い足りない
僕がどんなに君を大切か
君をこんなにも愛しているか

ただ言えるのは
こんな僕の傍に居てくれて
寄り添い続けてくれて
ありがとう
今度は僕に君を守らせてほしい
愛しています

6/13/2025, 11:02:34 AM

【君だけのメロディ】

君はよく鼻歌を鳴らす。
良いことがあった時
二人で並んで帰る道
夕飯の準備
お風呂上がりのドライヤー
君は唇を尖らせながら
気持ち良さそうに口ずさむ
僕はそんな君をこっそり覗き見る
なんて愛おしいのか

「…何?」

不意に君が振り返った。
僕は慌てて首を振ると君は不思議そうにまた鏡に向き合う。
危ない危ない。
こんなこと言ったらきっと君は照れて
もうあの鼻歌は聴けなくなる。
それは少し寂しすぎるので
僕だけの秘密にしておかなくては。
そう思いながらまた彼女の鼻歌に耳を傾けたのだ。

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