【どこへ行こう】

新しい靴！
新しい洋服！
さあ、新しい私でどこに行こうか！
新しくなれば心も弾む。
うきうき！
わくわく！
どきどき！

そこに素敵な貴方がいれば
もう言うことなんて何もないのになぁ！

【big love!】

大きな愛情なんて貴方にかあげない！
私の愛は貴方だけのものだよ！
だから逃げないで、いい加減観念して。
私のものになりなさい！

【ささやき】

ねえねえ！
なぁに？
ふふふ。
だから何よ！
囁き合うのって何かいけないことしてるみたいだね？
…アンタの頭がいけないんじゃなくて？
もう、意地悪言わないで！
あははは。

【星明かり】

星が夜空を照らす。
静かな夜道を歩いた。
誰もいない。
私だけの世界。

【影絵】

クスクスクスクス

階段を上って奥の子供部屋。
薄暗い部屋のドアの隙間から、仄かな灯りが零れ落ちている。
耳を澄ませば中からは子供の微かな笑い声が聞こえてくる。

「ねぇ、ほらうさぎよ！」
「えっとねえっとね、私は小鳥！」

子供達はそれぞれ指を灯りに照らし色々な形を作り笑い合った。
いつもだったらもうそろそろ寝なくちゃいけない時間。
それでも子供達は寝ることを知らないかの様に影絵に勤しんでいる。

まぁなんと楽しそうなのかしら。
今夜は特別。
そう思い、そっと階段を降りたのだ。