コノハ

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2/4/2025, 10:53:49 AM

【永遠の花束】

欲しい。

2/2/2025, 1:04:15 PM

【隠された手紙】4

「どうしたことでしょう…」
カーテンを開いた先には白い壁が現れた。
そしてその下の本当に下の方に小人かあるいはネズミが通れそうな本当に小さなドアがあった。
そっと鍵穴を覗いてみると。

「あっ…ウサギだ!」

鍵穴のその先には畏(かしこ)まった格好の白いウサギの後ろ姿が見えた。

「でも、どうして?
どうやってこのドアを抜けていったのかしら?」

白兎はこのドアよりも断然大きい。
それなのに小さなドアを通り抜けることなど無理なのだ。

なら何故ウサギはこのドアを通り抜けることが出来たのか?

「まさか、すり抜けた…いやいやいや。」

バカな考えが頭を過る。
ならどうやって?
私はしばらくう~んと頭を捻(ひね)るもなにも考えが思い付かないのだ。

「さて、どうしたもんか…」
「なら机の上の箱の中を覗いてごらん」
「机の上…えっ?」

今の声は一体誰?
まさか、幽霊!?
嫌だ、私が世界で怖いものランキング三本の指には入るもの!

「あわわわわわ…!」
「何をあわあわ言ってるの?良いから机の上を見てごらんよ」
「…」
そうは言っても、声の主が何処から発してるのか検討もつかないのにそう易々と請け合って良いものか…。
「(まあ、方法がないのだし、最初からヘンテコなことしか起きてないんだし今更怖がっても意味ないか)」
そう思い立って私は机を見た。
声の主が言うように机の上には綺麗な細工が施(ほどこ)された箱が置かれ、もう一つ手紙も一緒に置かれていた。
「綺麗…」
「開けてごらん、中はもっと綺麗だよ」
私は誘われるように手を伸ばし箱を開けた。
「わあ…」
中には色とりどりのキャンディがところせましと詰め込まれていた。
何て綺麗なのだろう。
「お食べ」
「でも…」
「きっと良いことがあるよ」
「…」
私はキャンディを一つ摘まんだ。
「ねぇ、あなたは誰なの?」
「さっきから君の目の前に居るよ」
「わからないわ。ねぇ、姿を見せて?」
「君は鈍感なのかい?それとも物知らず?」
「どちらでもないわ」
「…仕方ないね、今回は特別だよ?手の中を見てごらん」
「手?」
私は自分の左手を開いた。右手にはキャンディを持っていたからだ。
「そっちじゃないよ」
「えっ?」
「ゆっくり手を開いてごらん」
「…」
そこには-
「やぁ、お嬢さん」
「きっ…!」
「あー叫ぶのは無しだよ。ここでは皆が意思を持っているからね」
「…っ、い、し?」
「そうだよ。だからまずは挨拶だ。初めて会ったら皆挨拶をするだろう?
ごきげんよう、お嬢さん」
「ご、ごきげんよう。アメさん」
「よろしい。では、私をお食べ」
「お食べって食べても大丈夫なの?」
「大丈夫さ、そのために私は存在している」
「…」
何だか胡散臭さを感じなくはないが、これであのドアを通れるなら…
「(お腹壊しませんように!)」
私は一思いにキャンディを飲み込んだ。
「ゴクン!はあ!」
私はどうなったのだろう?
体に変化は起こってないみたい。
ならあのキャンディは何だったのか。
そう思ったそのとき-

「えっ…」
何だか視界が段々遠退いていく感覚に襲われた。
私は一体…

2/1/2025, 11:53:43 AM

【バイバイ】

"バイバイ"って言われるとどうして少し胸の奥がザワザワするんだろう?
チクッと痛みが走る。
切なさが湧く。
寂しさがジワジワと込み上げる。
この気持ちは何なのだろう?

1/31/2025, 10:13:50 AM

【旅の途中】

人生の旅に迷い込んでしまった私。
これから抜け出すには一体どうすれば良いのか?
答えは自分の中にしかなくて。
それに辿り着くまで私は迷い、選択肢、また迷う。
そうやって辿り着いた旅の先には?
私は幸せになりたい。

1/30/2025, 12:51:20 PM

【まだ知らない君】

君と出逢うのは今から100年後の未来。
人類は永く生きる遺伝子を手に入れ好きな見た目年齢を停められることに成功。
それはこの世界の秩序を乱すことになった。
地球上には貧困の差が明らかに広がり、選ばれたものだけが永く生きる遺伝子を相続し、未来ではそういった者達で少しずつ失われつつあった秩序を修正し始めた。
君はまだ知らない。だって君は命を繋ぐため現在(いま)はまだ眠り続けたまま。
100年後の医療でしか君の治療は行えなかった。
そんな中で僕は君と出逢う。君は眠り続けたまま。だけど、僕が君の治療に携わる内に僕は君に惹かれていった。君が目を覚ますのはまだ先の未来。君はまだ知らない。僕達が恋に落ちるまでの物語を。

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