テレビでおせち料理のCMが流れた…
もう直ぐクリスマスケーキの宣伝も
始まるだろう…
私はあの 「楽しいね、待ち遠しい
ね」の雰囲気が大嫌いだ。
別に嫌な思い出も冷たい家庭で育った
訳でもない…
何故か苦手なのだ。
これからの時期は、毎年私の不機嫌に
拍車がかかる…
30年以上一緒にいてもたった一言だけ
ですれ違う。
夫婦なんてそんなもの。
たった一言でまだ同じ方向を歩って行
ける。
夫婦なんてその繰り返しだ。
ほんのりオレンジ色の店内。
その店は細い階段を登った2階にある
昼は喫茶 夜になるとお酒も飲めるら
しい。
カウンター席はいつも満席のロッキン
グチェアがならび、他にテーブル席が
ある。
珈琲が美味しい!と初めて私に思わせ
てくれたありがたいお店。
いつかあのロッキングチェアに座り、
柔らかな光の下で珈琲を飲みたい。
先日 久々に日光へ出かけた。
まだ紅葉はしていなかったが、金木犀
の良い香りを漂わす「日光東照宮」で
「護摩供行」を目にする事ができた。
公開する時刻が外に書いてあり、お堂
に入るのも自由だったので一種のショ
ー的なものだと思った私にその光景は
衝撃だった。
供養の炎に向かって一心不乱にお経を
唱え、皆の為に護摩供養をする修行僧
の姿。
気迫とは違う 無の境地…なのか、私
なんぞにはわからない 結界がある様
にさえ感じた。
鋭い視線…ではない。
心で炎を見ている…修行僧の瞳は違う
世を見ている…とも感じた。
心の中で手を合わせ、感謝をしながら
の貴重な体験だった。
近くにある神社で秋祭りがあった。
お神輿 露店が出る
子供の頃は楽しみだった。
涼しい風と澄んだ青空 空高く舞う赤
トンボ…
何故か今はお神輿 お囃子が騒々しく
感じてしまう…
季節を楽しむのが難しくなったのか、
私に余裕が無くなったのか…