「あの、ここ、、良いですか?」
『え、、 は、はい!!』
「ふふっ、よかったです」
『僕だけかと、、』
「ラッキーですよ!2人だけだし、たくさん楽しみましょう!」
君がいれば二人ぼっちでも良いなと
思ったんだ______。
夢が醒める前に
伝えよう。決めたんだ。
優しい君ならきっと耳を傾けてくれる。
夢が醒めた後でも
君が隣にいてくれるように。
部活が終わり、帰ろうと校門へ向かっていた。
(あ、、)
先輩が門のところに立ってる。
私の好きな人だ。
「先輩!お疲れ様です!」
『あ、おぅ!お疲れ!!』
(誰か、待ってるのかな、、)
「帰らないんですか?あ、もしかして私のこと待ってたり、、笑(やばい自分で言って恥ずいやつ)な、なーんて、そんなわ、
『そ、そーだよ!』
「へ?」
『一緒に帰ろうと、、思ったんだ、、ょ、』
顔を赤くする先輩につられて自分も赤くなる。
先輩、それ、期待しても良いですか?____
「理不尽なことばっかりで嫌になっちゃうね」
帰ってきた君が静かに言った。
(仕事場で何かあったんだろうか、、)
君にそんな顔をさせる何かは一体なんだろう。人なのか事なのか。
どうか君の沈んだ気持ちを少しでも僕は晴らしたいと思うんだ。
『今日、ハンバーグだよ。』
今晩の夜ご飯は僕の担当だった。
「え、やったー!」
君はそう言って笑顔で洗面所へ手を洗いに行った。
と思ったらひょこっと顔を出した君が
「ねぇ」
『お?ん?』
「ありがとね」
眉を下げて少し困った様に笑う君。
僕はそんな君の頭を優しく撫でた。
『じゃあ、 行ってくるね。』
夢を追う君としばしのお別れ。
「、うん」
「がんばってね!」
がんばれ私、
笑顔でって決めたんだ。
決めたじゃんか。
視界が、、
『そんな顔、させてごめんね』
あぁ、そんな優しい声で申し訳なさそうに、言わないでよ
せっかく、っ、、
溢れないように目を大きく大きく開ける
ふはっ『顔っ笑笑!』
笑ってそう言った彼は泣いてた。
だから私は______、、。