私が今1番欲しいものってなんだろう。
欲しいものはたくさんあるけれど、
1番は何かって聞かれると困ってしまう。
あ、あるじゃないか。欲しくてたまらないものが。
「絵を描く才能」
私が喉から手が出るほど欲しいもの。
どうやっても手に入らないもの。
欲しくて欲しくてたまらない。
才能があれば、なんて何度思ったことか。
それでも私は才能なんかなくったって絵を描く。
絵を描き続ける。そうしなきゃいけないんだ。
私が絵を描くのをやめてしまったら死んだのと変わらない。
でも描くのを辞めてしまいたい。才能がないから。
でもやっぱり描かないとダメなんだ。
才能が、欲しい。
私の名前は、顔に似合わずかわいらしい感じだ。
自分の名前を言うとき、私は少し照れくさくなる。
でも、私はこの名前をとても気に入っている。
親が付けてくれた、大切な名前。
これからも大切にしようと思っている。
名前を付けてくれて、ありがとう。
私だけかな、と思うことはいくつかあって。
たとえば、絵を描くのが好きなくせに面倒くさがってなにも描かないだとか、甘いものが好きだけどケーキはあまり食べられないだとか、まぁ色々だ。
でも世界って狭いようでやっぱり広くて。
私だけだと思ってることが実は案外みんなそうなんだって。
孤独を感じてしまうときも私と同じ人がいるんだと思うと安心した。
でも時折感じる、好きな人への思い。これは私だけのものだと思っている。もし私と同じ人がいても、好きだと感じる所に違いがあるのかもしれないし。
1番古い記憶は何だったかな、とふと思い返してみた。
思い出したのは保育園の卒園式のことだった。
一人一人卒園証書を貰って、将来の夢をみんなの前で発表して花道を通り退場する。
私はなんて言ったんだけっけな。あぁそうだ、私は小さい頃保育園の先生になりたかったんだ。
どうしてそれになりたいのかまでは覚えていないが、きっといつもお世話になってた先生たちのことを心のどこかで憧れていたんだろう。
退場するときに3人の先生から「おめでとう」と言われた。
私はしっかりと「ありがとう」と伝えることができた。
お花を貰った覚えがある。あとは…、覚えていないか
退場したあと私はとても泣いていたと思う。
とても楽しかった保育園での生活。今日で終わってしまうことがとても悲しくて、みんなと会えなくなってしまうのが寂しくて…ずっと泣いていた。
小さい頃から泣き虫だったんだね…今も変わってないよ。
先生たちは今も元気にしているだろうか。
会いたいな…ここまで大きくなった私を見てほしい。
ねぇ先生、私絵の道に進むことにしたんだよ。
先生にこっそり耳打ちで話した怖い話、今も覚えてる。
怖い話が好きなのも、変わってない。
今の私は色々あるけど、頑張って今を生きてます。