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5/13/2024, 10:36:57 AM

失われた時間…

あの時 なんて言われたんだっけ
一生忘れないでおこうと 心に決めたのに
覚えられていない言葉は
その時の 熱量が未熟だったせいなのかもしれない
あんなに 大事に あの時 思ってたのに

その思い出せない記憶が まさに
失われた時間のひとつなんだな きっと

もう二度と 届かない想いも
遥か遠い思い出の記憶も
会いたくても 会えない相手に対しても
手に取ることが 困難な場合も

全部 今後取り返す事が難しいものなんだな
それも 失われた時間のひとつ

人は覚えていても ポロポロとこぼれて
忘れていくものだから ふとした時に
はっとして 思い出そうと頑張るんだよね
記憶の巻き戻しは 年齢と共に
おぼろげで儚く うる覚えになっていく

失われた時間があるから
それを埋めようと また同じ事を繰り返す
その途中で あ…と思い出したりして

失う事は 決して悪いことじゃない
怖くもないし寂しくもない ただ
失って 初めて 気付く事もあるはず
それを知った時 後悔でも反省でもなく
正面から 失った事を受け止めるだけ

失った時間は 同じには戻らないけれど
それで いいんだよ



*読んで下さり ありがとうございます*

5/12/2024, 10:28:00 AM

子供のままで…

大人は その昔 子供だったんだよね
当たり前の事なのに
あぁ…そうだったよな なんてね
思い返してみる瞬間って ないもんね

大人なんだから とか
もう大人だし とか
大人として とか
子供の頃に思い描いていた大人に なれたのかな
もっと こう 何ていうか
格好良かったような 凛として素敵な振る舞いで
落ち着きがあって いつでも優しい口調で
諭す みたいな良いイメージもあり

現実的で利己的 自己中心的で暴力的で勝手な
あ〜こんな大人にはなりたくないっていう
マイナスのイメージも知っていた 子供の頃

今の自分はどっちかな
でもね 皆 心の中には幼かった子供のままの
自分が核として 住んでいると思うんだよ
誰かに叱られた
嫌なことを沢山言われた
無情で理不尽な罵倒をされた
そんな悲しく悔しく苦しい時は
胸の真ん中で 膝を抱えた小さな自分が
声を堪えて泣いている

大人だって傷つくし 悲しむんだ

逆に大声で叫びたい位嬉しい時は
胸の真ん中がお祭り騒ぎで きっと小躍りし続けているんだ 小さな自分がさ

外側は大人の姿でも
内側は いつだって子供のままで
素直な心で 騒いだり喚いたり大笑いしたって
いいんじゃないのかな と思う

お爺さん お婆さんになってもね
誰も内側までは 解るまい



*読んで下さり ありがとうございます*


5/11/2024, 1:31:31 PM

愛を叫ぶ。…

『一度は 惚れたぜ』
と言われた事がある
何だよう
一度はって
と物凄く強く激しく動揺した
そして ふと ん…で? となった

よく会話をしていて 主語がない時
一体何の話が始まってんだ?
想像して先回りして しばらく聞いて
あぁ そういうことねとなる事がある
突然の予期せぬ告白のみをされた時
この主語がなく始まる会話に よく似ていると思う

えっ?
ん〜それは…どういう事なんだ?
一体 どういうつもりで何故それを 言ったんだ?
その後 どうだ こうだという事もない
もうそれは既に 片道切符を持たされて
よくわからない場所にとりあえず行け!と
言われているようだ
叫びたいよ

私は 私に対しての愛を叫ばれたのかな
それならば 叫び返したいよ
伝えてきた相手が 好意ある人ならば
泣きながら 大声で 愛を叫ぶよ

気持ちを掻き乱しておいて
何なんだよう
過去形なのかよう それって
もう 終わった事なのかよう

そんなモヤモヤも言えず 聞けず
叫ぶことなど 出来るわけないでしょう
もう 何なの
せめて 一言…
ばっきゃろい  だ


*読んで下さり ありがとうございます*

5/10/2024, 11:47:50 AM

モンシロチョウ…

雪が溶けて 春が来たなと思うのには
近隣の庭の木に葉が茂って
地面に緑の草が伸びて 小さな色とりどりの花が
ぽつ…ぽつ…と咲くあたり

空気がぬるくて もう冬の青空ではない色
突風が吹いて 目線を上にすれば 桜 梅 ツツジ
レンギョウ コブシ…
じっくり下を覗けば 水仙やムスカリ チューリップ 芝桜…
あ!
来た!
二度見する
風に流されてきたティッシュじゃないよね
目をこらす

春が来たねと思わせる 真っ白なモンシロチョウ
自由気ままにヒラヒラふわふわ あっちへこっちへ
最近はあまり見かけなくなってしまったな
花があるところには 出没 そりゃそうか
近隣のガーデニングの凝ってる方達に感謝だな

蝶と言っても 私にはモンシロチョウより
意味深い蝶がいる
毎年必ずふいにやって来て去って行く
理由のある蝶
私の大切な人の命日がお盆過ぎで
そのあたりに 何処からともなくふぁさふぁさと
大きなキレイな羽を広げて
我が家の周りを 飛んで行く
(今年も来たね 様子を見に来たのかな 心配で)
と 思って会えるのを楽しみにしていたりして

モンシロチョウじゃなくて
真っ黒なアゲハチョウ
背中にキラキラさせた模様を見せつけながら
誰にも捕まらずに ふらぁ〜といなくなる

春はモンシロチョウ
真夏は黒アゲハチョウ

今年も会えるといいな 待ってるよ




*読んで下さり ありがとうございます*



5/9/2024, 10:32:51 AM

忘れられない、いつまでも。…

まだ記憶がはっきりとしていて思い出せる
大切な 自分だけの 秘密の記憶
甘く切ない想いも
辛く哀しく苦しい気持ちも
どんな 些細な事だって
思い出す度 忘れられない、いつまでも

忘れようとして
忘れなくちゃやってられなくて
忘れよう忘れようと 呪文のように唱えてみても
忘れられなかった その時のアレは
どうしたって 頭の中から 心の中から
消えてはくれなくて
それならば…と 忘れなくてもいいんじゃないか

どんな思い出も 過去の出来事も
誰に強制されたわけでもなく
自分だけが ひっそりと時々 思い返すその時を
忘れられない から 忘れたくないに変わる瞬間

恋をしたあの日 かけられた言葉
失恋したあの時
好きな人の笑顔 その人のぬくもり
大切だった人の旅立ち 別れ その辛さ
人生のあれや これを いつまでも胸に…
忘れられない、いつまでも そう思う事も
必要だし 大切なんだよね
きっと



*読んで下さり ありがとうございます*

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