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5/3/2024, 11:23:52 AM

二人だけの秘密…

同窓会とかOB会とか恩師を囲む会とか
もう 連絡は来ることはない
何故かって
どの 名簿にも私の名前が記載されていない
いや 載ってるか 行方不明/死亡欄に

何年経っても会いたい人には
こちらから会いに行く
会合で会う必要なんてないんだ
今現在の私の居場所など 知らせない
それで いいと思って生きている

そう思ったのは 私も相手も若かったからこそ
先の事など誰にも予測出来ないと知りつつ
お互いを試して信じて お互いに裏切られたような
悲しく悔しい気持ちになった事があるからだ

そりゃそうよ
何年も経てば 気持ちも状況も熱量も変わるよ
私だけじゃない
相手だってそうよね
でも お互い若すぎて熱くなりすぎたんだね

二人はお互いに好意を持っていて 知っていて
その気持ちが揺らぐ事がないと信じていて
一緒に居なくても離れていても 絶対 大丈夫と
自信があったんだ
絶対なんて 不明瞭なのにね
しばらくぶりに 会合で偶然会った二人

お互い二人共 相手を待っていた と思ってた
あんなに 気持ちがぶれないよと約束したんだから
過去の約束ほど 残酷な事はないよね
それがハッピーじゃない場合

目が合う
私はひとり
相手は甘く腕を絡ませた相手がいる
あ…っていう顔
二人だけの秘密…待っているよっていう過去の約束
そっか そうだよね 笑える
お互い 知らんぷり 会釈だけしとこうか

そう思った矢先
口元が『ご め ん』と動いた

もう二度と会うまい
それが 本当の最後の二人だけの秘密

どんな顔を私はしてたかな
とりあえず 前を向いて歩いていくよ



*読んで下さり ありがとうございます*



5/2/2024, 11:06:32 AM

優しくしないで…

君なしでは いられないんだ
あなたなしでは 生きていけないの
君だけが…君だけなんだ…
あなただけが…あなたしかいないの…
生き甲斐なの

そんな事は ない

たとえ恋を失っても 愛を失っても
相手をこの世界から 奪われたとしても
涙を流す悲しさじゃなく
哀しいかな
ちゃんと お腹も空くし 眠くもなる
どんなに辛くてもしんどくても 生きていけるんだ

先の未来に 別れが見える時
優しくしないで欲しい
人は ひとりでは生きていけないけれど
誰かに支えられたり助けられたりして 生きている
でも
その前に しっかりと 自分の力でその地に
踏ん張って 立っている事を
しっかりと 確認しようか

人生のたくさんの下り坂にいる時こそ
まずは 自分ひとりで あがいて もがこうか
上を目指す気力を試そうか
負けるな 下り坂へ下降していく気持ちに!
まだ 待って!
しっかり これでもかって頑張っている最中に
優しくしないで…
まだ もう少し 自分を信じたいから

本当はね 知ってるよ
見守ってくれているのも 優しさって事をね

弱いなぁ…人って




*読んで下さり ありがとうございます*

5/1/2024, 10:22:18 AM

カラフル…

この世界は メロディと同じく様々なカラーで
出来ているんだ
ひとつとして同じ色はない
あなただけの
私だけの
自分だけの色

たぶん誰しも初めは 透明なんだ
そこに 産まれた場所 出逢った人 モノ
思い出 経験してきた全ての事
自分を形作ってきた諸々のカケラ
それが その人を照らす光となり 色となる

だからこそ
どの国でも どの場所でも 様々な色を放つ
人々が集えば 世界はカラフルだ

日々の生活での 感情の浮き沈みによって
その明度は変化するから
悲しみに溢れた世の中ならば きっと
透明感は失われてしまうね
でも 全てじゃない
その中でも 何処か小さく強い光を放っている
そんな場所があるはずなんだ

必ず暗闇には光はある
全てが光り輝いている時も何処かに 穴のような
空洞がある
そんなもんだ
それで いいんだよ
だからこそ この世界はカラフルで 自由で
沢山の色が混ざって 楽しい
バチバチッと衝突したって いいんだ

カラフルな世界の衝突は
さながら 花火みたいだもんね


*読んで下さり ありがとうございます*

4/30/2024, 11:22:02 AM

楽園…

それはね いつでも何処ででも 叶えられるんだよ
自分だけの 自分によるお気に入りの園
別に ここではない何処かへ行かずとも
落ち着いて
ゆっくりと
ゆったりと
のんびりとね
とにかく 焦らない 焦らない
じっくり 時間をかけて 時間を気にせずに

それは 何時間座っていても腰やおしりが痛くならない椅子に座って 好きなだけ本を読む事

それは 優しい風が吹き抜けていくテラスで
沢山の色とりどりの花に囲まれて
目にも優しく穏やかなグリーンが溢れる場所で
とろりとした濃厚な珈琲を飲む事

それは 香りが豊かな檜の露天風呂で自然の山を見ながら すべすべのお湯に浸かる事

それは 誰かを想って優しく切なく弾くピアノの演奏かのんびりと癒やされるギターの演奏を
いつまでも聴いている事

特別な事などないのよね 目を閉じて
それを頭の中で思い浮かべて その場所へ行く
自分だけに与えられた 楽園
妄想だって 構わないじゃないか

たまぁにでいいから
園のつく所へも 連れて行ってあげる
庭園 花園 農園 植物園 動物園…
あ…結構 あるね
それも また 現実の 楽園だね
楽しい 園だ



*読んで下さり ありがとうございます*

4/29/2024, 10:30:57 AM

風に乗って…

さて それじゃあ何になろうかな
何になるか
何に乗って 何処まで 行こうか
目的地は決めたほうがいいかな それとも
着の身着のままで 気軽に任せたほうがいいかな

今の季節は 春だから
春一番より もっと柔らかいのどかな風速がいい
ゆったり のんびり ゆらゆらと

桜の花びらになって ヒラヒラはらはらと…
梅の花びらも捨てがたいな
花びらなら ツツジもいいな
それとも 季節に関係なく 羽にしようか
ふわふわ くるくる上がって下がって
あっという間に 流されてゆく

もっとしっかりと乗るなら
自分がミニチュアになって鳥に乗せてもらって
しかも 鳥と話も出来て 気ままにあちこち
連れ回されてもいいかな
世界には様々な大きさ さえずりが素敵な
鳥達がいるんだもの
ちょっと冒険心の強い鳥と見知らぬ所へ
行っても構わないなぁ

風は自由だね
風に乗ってを 想像するのも自由で楽しいね
このままの身長で飛ばされるなら せめて
透明人間を条件にしたいよね
ミニチュアになっても 透明人間になっても
今この時 飛ばせるものといえば
そうだなぁ
大切な人を 想う はちきれんばかりの
気持ちかなぁ

毎日 新鮮な私の気持ち
届けておくれ 風に乗って 
何処までも…



*読んで下さり ありがとうございます*

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