同情
大好きなあの子にフラれた君は
幼馴染の私に泣きついてきた…
「もう〜泣かないの、」
ごめんね、同情してるフリ…だよ
その奥にある君への愛情には気付かせない…
だって、私は君のただの友達だから、
毎日一緒にいられるし、贅沢言わないよ
気付かれなくていいの…これでいいの…
溢れる涙の理由をただ教えて欲しいだけなの…
枯葉
「はじめまして」
あの頃芽吹いたばかりの君はとても綺麗で美しかった、
サラサラと風に揺られる姿に僕は見惚れてしまっていたよ、
晴れた日は君の瞳に青々とした空が映り込む、
雨の日は一緒に音楽会を開いたね、
陽が沈む頃になると頬を赤く染めったけ…
これから君は何を見て何を感じで
生きていくのだろう。
どうかいつまでも健やかに、そして幸せに、
僕は先に土へと帰るけれど、
大好きな君の力になれるように…がんばるよ。
僕の命を君へ繋ぐ、だからもう泣かないで、
僕は君の一部、 「さようなら、また会おう」
ヒラヒラ優しい風と共に1枚の枯葉が空を舞った。
今日にさよなら
泣く私をそっと抱きしめてくれる君、
寂しがり屋で泣き虫な私の事を
君はよく知ってるから、
いつも何も言わずに「愛」だけをくれる。
心のハンカチでいつも私の涙を拭ってくれる君、
「明日2人で出掛けようか」
君はいつも魔法の言葉をかけてくれるから、
だから私は今日にさよならを告げられるよ。
幸せな明日の為に、
悲しかった今日に、ここでさようならするね。
ばいばい、泣き虫な私。
お気に入り
優しい君も泣き虫な君も
どんな君も大好きなんだよ。
「こっちにおいで」って呼ぶ君も
「ここ座って?」と誘う君も
どんな君も大好きなの。
膝に座れば…ほら、いつもの優しい笑顔、
君を独り占めできる膝の上が
私の1番のお気に入りの場所だよ。
…でもそれは内緒にしておくね、…ちゅっ、
誰よりも
白い空に向かって両手を広げた私、
ちらちらと頬を伝う粉雪に祈るよ
大切な事は何も伝えられないまま
君は行ってしまうけど…
最後に抱き合ってさよなら伝えよう
「誰よりも幸せであってね、さよなら…」
本当は違う…2人の時間を止めて、神様…
儚い粉雪は寂しい風に舞って消えていった。