予定調和
運命はきまっている

仮にそうだったとしても、
私には未来はわからないから関係ないんだ。

それをやるのか、やらないのかの
選択権がただあるだけ。

#最初から決まってた

あのころは
紐があれば解いてみたかったし
穴があれば覗き込んで見たかったし
ボタンがあれば押してみたかった。

今は紐を解いたら何かが崩れるんではと思うし
穴があっても見てはいけないと思うし
なんのボタンか分からないなら押したいなんて思わない。

危険回避はバッチリだけど
冒険からは離れてしまったな

#子供のままで

真っ暗な世界で煌々とした星空。
通信も電気もサービスはほぼ全て終了した。
みんな最後は好きなように過ごしたいみたいだ。

私は1人になれるところならどこでもいい
誰かと一緒にいなくてもいい

ただ静かに、思わせてほしい。
これまで生きてたどった道と出会った人と
その思い出と、感情を。

#明日世界が終わるなら

かすかに聞こえるサイレンの音
帰宅のバイクが遠くでエンジンをうならせた

月が静かに深くなると
さっきまで大合唱の蛙がゆっくりと声を潜めていく

ホーホー、ホッホーの声に朝を迎えれば
草を刈る匂いと蝶の羽ばたき、
猫がゆっくり伸びをして向こうの塀を横切っていく

#耳を澄ますと

あの頃、学校の裏庭に
とあるノートをこっそりと埋めた。
2人だけの秘密

#2人だけの秘密