綺麗な赤い千代紙でくるまれた万華鏡
望遠鏡のように覗き込んでくるくると回せば
キラキラひかる無限の世界が
視界いっぱいに広がった。
巡り合わせは一度きり。
二度と同じ世界を見ることはない
奇跡を手のひらの中でつくり出す。
#手のひらの宇宙
自分を傷つける言葉はいくらでもでてくる。
自分でもダメなところはよく見える。
改善策もあるといえばある。
問題は、改善しようと行動できないこと。
改善したいと思ってないわけではない。
ただ動けない。それだけ。
動かないんじゃない。動けない。
それに理由はない。
だから動けるようになるまで、
やる気を削がないように
そっと自分に言い続けるだけだ。
#そっと
私は無能だ。努力もできない。
自分に甘すぎる。頑張れない。
何もしない日々を過ごして
だらだらと寝転がって
頑張れる他人を羨んでる。
羨ましいのは他人の成功じゃなくて、
夢中に頑張れる、ひたすらに頑張れる気力。
もしそれがあるなら、
きっと違う世界があるんだろうな
っていつも憧れて終わる。
#まだ見ぬ景色
久しぶりに入ったバイト、
1人際立って安定感のある、このバイト先にいるはずない人がいる。
私はあなたを知っている。
大学を卒業して、就職をして、2社目の会社で出会った人。
仕事ができて、周りから愛されて、
信頼されている、憧れの人。
あぁ、そうか。
これは、もし大学生の時に出会っていたら
ここから出会いがスタートしていたら、
という夢なのか。
#あの夢の続きを
何度も、何度も、惜しいすれ違いをしていた。
渡せるのであれば、
あなたに渡したいものがある。
でも未来であるはずの私は、
変わってないのだから、
きっと結局は同じ結末を迎えるんだろう。
それか、違う世界線の私が
別の未来で幸せになってるのかもしれない。
もしくは、その私は、
その幸せに気づいていないのかもしれない。
ああ、いずれにせよ、
過去を見ている今の私には
必要のないものなのかもしれない。
願わくば、
来世で一緒にならんことを。
#未来への鍵