言葉にしてしまえば、認めたようなものだ
言葉にしてしまえば、固まってしまう
言葉にしてしまえば、起こってしまう気がする

逃げ道が閉ざされるような感覚に
つい、言葉にすることを避けてしまう。

言葉にしてしまえば、魂が宿ってしまうから

#言葉にできない

日差しに煌めく葉
風に流れる花
漂う心地の良い気温が香りを乗せて
新しさに身を包んだ人の顔を上げさせていく

#春爛漫

今でもこの時期に思い出すのは。

新しい生活が始まる
初めての一人暮らし
憧れの東京

不安より期待に胸躍らせながら
目を輝かせる私に

「じゃあね」と一言、
声をふるわせて言葉を詰まらせて
さっと改札に向かって遠ざかった母の
震えた肩の後ろ姿。

「ばいばい」と一言、
明るい未来への決意をこめて
喉の奥の痛みは飲み込んだ私の
覚悟を持って握りしめた手。

#誰よりも、ずっと

前と後ろ、先と後、
曖昧でばらばらな時間が
星空の下では全ての時が同一に存在する感覚。

私たちが見上げた星空は
1000年前も誰かが見ていて、
2000年先も誰かが見てる。

1000年前から2000年先まで
唯一共有できるおなじもの。

#星空の下で

もっと他にもいろいろあるけど、
特にこだわりがないから
「それでいい」っていってしまう。

ほんの少しだけ、
こだわりとかわがままを持って
「それがいい」って言えるようになれたら
自分のことがもう少しわかるようになる気がする。

#それでいい