#33「街」
日も沈んで暗くなり始めた
それに応えるように街は光を灯す
キラキラと光る街
そこには沢山の人がいて
それぞれの人生を歩んでいて
その人生どれも輝いている
光のない人生なんてないんだって
誰もが誰かの光なんだって
そう教えてくれているんだ
#32「やりたいこと」
憧れのあの人と一緒に仕事がしたくて
憧れのあの人と一緒に話したくて
憧れのあの人と一緒に遊びたくて
憧れのあの人と同じくらいのライブツアーも
なにもかもあの人に追いつきたい
どうやったら俺はその場所へ…
その光へたどり着けるのだろうか
#31「朝日の温もり」
水平線の向こうから今日もやってきた
窓の向こうからおはようと
また新しい1日が始まるよ、と告げている
暑すぎず、寒すぎず
起きるのにちょうどいい温度だった
「変わらない」私におはようと言おう
またこれからも私と一緒に歩いていこうね
「ちゃんと見よう足元とか
そばに居てくれる君のことを」
(僕らだけの鼓動 by水瀬いのり)
#30「岐路」
人生は岐路の繰り返しだ
あの時あの言葉をかけたから縁が―――
あの時あの行動をしたから―――
あの選択肢をしたから今の自分がいて
あの選択肢を取らなかったら違う自分がいて
だから僕はパラレルワールドの僕に会いたい
そっちのボクはどんな僕なのかな?
ねぇそっちのボク、詳しくお話聞かせてよ
ずっとずっと元気と幸せで溢れてるパラレルワールドの僕はいるのかな
#29「いつまでも降り止まない、雨」
-先輩の車の中-
大学の授業もサークルも終わり帰宅する時、いつも優しい先輩が車に乗せてくれる
私は自然とその先輩に惹かれていた
ある日、約半年間仲良くしてもらっていることもあり、告白に挑戦してみることにした
「私は先輩の事が好きです。付き合ってもらえますか?」
初めての告白だった
緊張しすぎて意識が半分ないみたい
先輩は少し考えて答えを出した
彼「俺も君のことが好きだよ。付き合ってみようか」
-3ヶ月後-
ファミレスにて
彼「えっとね…このままの関係はあまりよくないと思うから別れようか」
私「え…」
彼「今の関係を俺は恋人というより兄妹だと思ってる」
私「兄妹…?」
……と話が進んでいくうち、離れろと無言の圧をかけられ私は別れ話を了承した
その日から私の心は雨はいつまでも降り止まない