モンシロチョウが、居るってことは、きっと近くに菜の花の畑があるな、あの一面を飾る黄色と黄緑色の色彩が心を踊らせる。

なんとまぁ、初恋の日だと、あれは苦いものだ。一年後、二年後、三年後と日に日に苦味が増す。本人が確実な愛を甘味を経験しないと、単体では食べられたものではない。あの苦味は、忘れられない、いつまでも。

情報は力なり、明日世界が終わるなら、時間は有限か、取り敢えずSNSで自分の知ってることを共有するかな、誤報でも誰かの気づきのヒントになるならば、その後は調べごとしながら誰かと連絡とって、挨拶して、好きな物を飲んだり食べたりしながら、好きな曲を聞いて、口ずさんだりするんだ。これっていつもと変わらない、自分にとっての自由な行動じゃないかって気づいたら笑いが出た。

縁側で耳を澄ますと聞こえてくるのは、いつもの安心できる声だ。君と出逢ってなかったら、この声もただの音になっていたのだろうか。

なんとなく庭の散策をしていたら、七輪で何かを焼くキミに出くわしてしまったようだ。目が合って３０秒ぐらいたっただろうか、ぐぅと私のお腹が鳴く、ため息を吐いた後にキミはその場からいなくなった、と思ったら器を持って帰ってきた。ん、と差し出される器、どうやら二人だけの秘密になりそうだ。