8/8/2023, 1:31:07 PM
持って生まれた顔や声
それと知らずに配り行く
蝶よ花よと囃されて
皆が群がるお人形
美酒に酔いしれ夢を見て
驕り高ぶるお姫様
永遠に続けと願えども
極楽切符は期限付き
飽きて離れた人や金
なにも知らずに捨て置かれ
いいよいいよと避けられて
皆が嫌がるお人形
酒に溺れて瓶振るい
怒り狂えるお姫様
日々を返せと叫べども
地獄の底へ落ちてゆく
8/2/2023, 2:23:06 PM
まっさらになったベッド あなたはもう苦しまないで
7/8/2023, 1:35:31 PM
バイトで遅くなった日。
帰り道の公園を抜けて、少しだけ広い通りへ出る。
もう明かりの消えた店。
橙色に照らされた二階の窓。
すぐ横を静かに通り抜けていく車。
寂しさと、不思議な心地良さ。
履き潰したスニーカーの足音だけが、等間隔で聞こえてくる。
6/23/2023, 2:27:33 PM
子供の頃は、翼があって、どこまでも飛べる気がした。
「知らない」だらけで、許されていて、そこに好きなだけ絵を描いた。
大人の今は、雁字搦めで、どこへも行ける気がしない。
「分からない」ばかりで、縛られていて、好きなことさえ不自由で。
6/12/2023, 2:29:42 PM
「好き」は「嫌い」に変わるのに、「嫌い」は「好き」には戻らない。