多田野一人

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12/13/2025, 2:57:42 PM

遠い鐘の音
微かに聞こえる鐘の音…毎日聞こえてくるのに、場所が分からない…
近くには、お寺とか、鐘がありそうな場所もないのに…
空耳かも知れない…って思っているのに、身体の中に響く様な音が聞こえる…でも、周りの人には聞こえないらしい…
合図の様な、呼んでいる様な、この不思議な鐘の音…何故、私にしか聞こえないのか…

12/12/2025, 3:13:09 PM

スノー
白く染っいく…見慣れた景色なのに、雪が降り積もり、変わってゆく街並み…
紅葉の季節が終わり、たまに降りる霜柱…肌寒い日々が続き、寒がりな私は、霜月のうちから、春の到来を待ちわびる毎日…
そして、真っ白な雪が、風に舞いながら、ゆっくりふわりと落ちてくる…
何もかもを隠すように、街を飲み込んでしまう…
音も静かな夜の白銀の世界…この雪の世界に、私の心も埋もれてしまえばいいのに…

12/11/2025, 3:28:44 PM

夜空を超えて
若し、空を飛べたなら…この夜空を飛び越えて、きみの元へいきたい…
チラチラ粉雪の舞う、この夜空の向こうにいる、きみに逢いたい…
独りぼっちの夜は、余計に淋しくて、寒さが身に沁みるから…
2人寄り添えば、屹度、冬の寒さも、寂しさも、きっと乗り越えられると思う…

12/10/2025, 4:06:36 PM

ぬくもりの記憶
確かに、そこにはあったと思う…
あなたを失って、初めて気付いた…何時も、鬱陶しくて、怖くて、嫌なんだ記憶しかないのに…
思い出話をしながら、振り返ると、矢っ張り、欠けている何か…
理屈や、事実だけでは測れない、あなたの存在が私に与えたもの… 
このぬくもりは、私だけの秘密かも知れない…

12/8/2025, 3:55:59 PM

雪原の先へ
何処までも続く雪景色…久しぶりの大雪で、大地が白銀に染っている…
勿論、雪国のように、屋根まで届く程はないけれど、南に位置するこの場所では、慣れない雪に、右往左往している…
この、数年ぶりの景色に、遠い昔を思い出していた…まだ幼い頃の事で、白い景色にびっくりしながら、冷たい雪に、泣きながら、母に抱きついていた事…
今でも、雪が降ると、遠い故郷の母を思い出しては、マザコンだなと自嘲している…

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