糸
運命の赤い糸の伝説って本当にあるのなら…
この小指に感じる、引き合うような感覚…誰かと繋がっているような…もしそれが、あなたなら…そんなことを想いながら、目には見えない多分繋がっている糸を想像している…
これが恋なのか、ざわめく心を感じるけど…都合の良い事だけに頼るしかないわたしの想い…
届かないのに
分かっているけど…あなたへの想いが届かない事を…何時も側にいて、気まぐれな私に、嫌な顔もせずに付き合ってくれるあなた…ずっとそれが当たり前で、これから先もずっと続くって信じているけど…
でも、優しいあなたは、誰にでも同じで、それが不安になってきている…今の友達もいいけど、本当は、それ以上になりたい…ずっと前から、その気持ち気付いていたけれど、もしもって思うと、怖くて言い出せなくて…
あなたが、他の誰かと話しているだけで、胸が苦しくなるのに、素直な気持ち、伝えられない…こころの中に閉じ込めたまま、今も、こんなに近くにいるのに、言葉に出来なくて…
記憶の地図
確かこの道だった筈…曖昧な記憶を辿りながら、歩を進めている…
それなのに、なかなか目標に近付けない…何となくは、進んで近くまで来ているのは分かっているのに…
頭の中では、あの頃の風景が浮かんで、懐かしい顔ぶれも見えているのに…
マグカップ
誕生日に君から貰ったアニメのキャラクターのついたマグカップ…照れながら、先輩の好きなキャラクター探したんですよ…そう言って、笑った姿がずっと離れないよ…
中学生だったあの頃から、もうどれくらいの時が経ったろう…少し欠けて、傷だらけになったけれど、今でも、このマグカップで、コーヒーを飲むのが毎日の日課で…
時折浮かぶ君のあの笑顔に、また逢いたいって独りの部屋で想っている…
もしも君が
何時も、君の周りには、色んな人が多いね…優しくて、さり気なく気配り出来る君は、誰にでも好かれている…
そんな君に、私のことを知って欲しくて、漸く名前を覚えて貰えて…
その他大勢の1人の私は、だけど、君の特別な存在になりたい…もっと君の近くにいたい…
もしも君が、私を選んでくれるなら…
そんなことを夢見て、今日も君を想っているよ…