どうしても…
ねえ矢っ張りあなたは、行ってしまうの…最初からわかってることだし、そういい関係だけど…
出会った頃は、それでもいって割り切っていたつもりなのに、いつの間にか、あなたじゃないと駄目だって気付いた…
あなたを独り占めしたい、他の誰かと一緒の姿なんて思うだけでも悲しくなる…
どうしても、影を踏んででも、一緒にいたい…私だけを見ていて欲しい…
まって
ちょっとまって…
さよならの時間だけど、まだあなたと一緒に居たいんだ…何も話さなくても、あなたがそばに居てくれるだけで、充分幸せな気持ちになれる…
振り向くあなたに、夕陽が当たって光に包まれている…眩しそうに目を細める顔に、心がギュッとなる…
そして何時も通り、小指を絡めて明日の約束をして…
少しづつ離れていく後ろ姿を見えなくなるまで見送って…私のわがままに付き合ってくれる、あなたが、大好き…
まだ知らない世界
何となく生きている毎日…朝起きて御飯食べて支度して出勤して仕事して帰って…丸で金太郎飴の様な同じ日々…
多分すぐ隣には、違う自分がいて、別の生活をしているかも知れない…もしもifを叶えられるならもっと違う自分でいるかもしれないのに…
でも、違う世界の私を想像するのは、少し怖い気もする…今と違う自分になりたいけれど、そのままの自分でいたい気もする…
手放す勇気
私には、あなたと違う道を歩む選択なんてあり得ない…このあなたとの出会い、絶対に手放すなんて出来ない…仮令、友達に後ろ指刺されたとしても…
やっと辿り着いたこの幸せを、今更手放すなんて出来ないから…
あなたとの歪な関係だけれど、それでもいい…いつか屹度本物になる日を信じてる…
光輝け、闇の中に
久しぶりの闇夜に、いい知れぬ怖さを感じる…何時もなら、星明かりや、家々から溢れてくる明かりや車の照明で、何となくホッとする自分がいた…
それが、森の中で迷い夜を迎えた…暗闇の中で、かさこそ聞こえる落ち葉の音や動物の鳴き声、風の音…何処から聞こえるのか分からない恐怖…
せめて月明かりか星明かりでもあれば…漆黒の闇は、私の心を侵食してくる…