はじめまして
4月1日、新年度がスタートする…3月の別れから、新たな出会いのシーズン…始めては、毎年、ドキドキで不安とちょっとだけ期待してしまう…
たったの一日で、何か世界が代わるような、不思議な感覚…学校では、一学年代わるだけなのに、妙に誇らしく思っていた…其れが、大人になると、だんだんそんな感覚も薄れてしまう…でも、初々しい新人を見かけると、ちょっとだけ、背筋が伸びて来る…何となく大人の余裕を見せたくなるけど…
またね!
久しぶりに会った同級生…皆んな、卒業してから、それぞれバラバラの道を歩いている…たまにあるクラス会も、年々参加人数が減っている…地元を離れたり、結婚したり、大病を患う事も…
それでも、あの頃は、男女別々だったり、グループがあったりで、それほど纏っていなかったのに、歳を重ねる毎に、色んな垣根が消えて行く…
そして、お互い抱き合いながら、またね!って惜しみ乍ら、それぞれの居場所に帰って行く…次のまた を楽しみに、集合写真をなぞってみる…
春風と共に
春風に揺れる桜花が好き…咲き始めの桜花が、風に吹かれて揺れている姿は、初恋のあの人を思い出すから…帰り道の途中にある、小さな公園の片隅にある桜の樹の下で、偶然見かけた同級生…春風に吹かれてそよぐ桜花と、同級生の艷やかな黒髪に、ドキドキしたあの春の日…よくある光景なのに、あの娘の姿に、一瞬で恋に落ちた…結局、何も言えないまま、卒業したけれど…
春風が吹くと、毎年思い出してしまうあの娘…卒業してからは、一度も会わないままなのに…
涙
もともと泣き虫なのに、年々涙脆くなって来た…何でもない事で、涙腺が緩んでしまう…
何気ない日常なのに、例えば、捨て犬を見付けて奔走する高校生の話とか、一生懸命頑張っているボランティアの話とか…普段なら気にしない話でも、何のキッカケなのか、涙が止まらなくなる…
小さな幸せ
この季節、あちこちに小さな幸せが溢れている…
桜の開花、南風、暖かい陽射し、萌黄色が広る野原、行き交う人の和らぐ表情…ひとつひとつは、見逃しそうな出来事だけれど、気付いた時の喜びは、言葉にならない幸せを感じる…
小さな変化が重なって、繋がって、其れが、当たり前な景色になって、幸せを感じる…その、小さな幸せをずっと感じられるように、生きたい…