未来の記憶
時折、経験したこともないのに、何となく、記憶の片鱗がある時がある…それは、初めて通る道だったり、初めて会う人だったり…突然、頭の中に、一瞬だけ横切って行く…
それは、過去の記憶の改竄かもしれないけれど、知らない時の向こう側で、体験した様な感じも否めない…極稀にしか感じない、この感覚…ひょっとして、未来からの、メッセージかも…
ココロ
あなたのココロに繋がりたい…子供の頃の、糸電話みたいに、あなたのココロに私のココロを直接届けられたら…
まるで、ストーカーみたいな自分が哀しい…何時も、あなたの影を、追いかけているだけで、声を掛ける勇気もなくて…
どんなに、ココロで想いを叫んでみても、あなたには届かない…だから、気が付いたら、あなたの姿を探している…
この、ココロの止まらない暴走を、早く落ち着かせたい…何か…あなたのココロに届ける術があるのなら…
星に願って
冬の夜空は、張り詰めて、星明かりも冷たい…綺羅びやか乍ら、何処かよそよそしくて、夏の、何となく優しい感じとは、大きく違う気がする…
木立の隙間から見上げる星明かりに、あの人の瞳が、重なるように見える…今は未だ、遠い存在だけれど、いつか…
君の背中
君の背中、何処からでも、見つけられるよ…優しそうな背中、一度でいいから、抱きしめてみたい…
ずっと、探していた気がする…君の背中を初めて見た時、何となく、懐かしいような…何時もの道で、たまたま見かけただけなのに…未だ、言葉も交わしていないけれど、君の背中が愛おしい…
遠く…
宇宙の中心迄は138億光年って、天文の本で読んだ事があって…でも、そんな事、想像すら出来ない…ただ漠然と、遥か彼方の世界にあるんだろうって、思う位で…
そして、あなたも、遠くに行ってしまう…目の前にある、写真のあなたは、何時も通りに、穏やかに微笑んでいるのに…沢山の花に囲まれたあなたの写真や、祭壇に横たわる、冷たくなっているあなた…
目の前の光景が、頭に入らない…立ち昇るお線香の香りと煙、深々とお別れを交わす人達、部屋に響く読経…目には入るのに、受け入れられない現実…
何故…どうして…聞いてないよ…冗談だよね…他人の空似だよね…嘘だよね…あり得ないよね…
頭の中は、そんな堂々巡りで、
私、どうしたら…いいんだろう…教えて…あなた…