距離
友達…からもう少し進みたい…なのに、手を繋ぐ事すら出来ない…この、微妙な距離感が縮まらない…
長く一緒にいるのに、見えない何かに、阻まれているのが、口惜しい…
最初は、遠くから、友達だけでも構わない…そう願っていたのに、段々あなたと過ごすうちに、私だけのあなたに、って思う様になって…もう、あなた以外の誰かなんて、考えられ無くて…
泣かないで
きみに、涙なんて似合わないよ…笑顔が、きみに一番似合っている…
そう云ってくれたから…
あなたの一番になりたくてあなたの前では、何時でも、笑っているんだよ…
本当は、泣きたい日もあるし、イライラして、不機嫌な時もある…でも、不思議と、あなたと一緒なら、自然と笑顔になってしまう…真面目で、一生懸命なのに、偶にドジってしまう所とか、私の為に、無理してくれる所とか…
あなたと2人なら、泣いている時間なんて、ないから…
冬の始まり
何時もなら、紅葉も終わり枯葉が降り積もる季節なのに…今年は、未だ紅葉が続いている…長くこの景色が続くのは、嬉しいけれど…でも、この艶やかで何処か寂しい景色の先には…
冬の始まりとともに、さよなら、だけ残して、何処かに、消えた、あなたの俤…2人並んで見つめた、秋の移ろいと、木枯らしにさらわれたあなたが、私の胸にずっと、残像だけが鮮やかにある…
終わらせないで
ねぇ、嘘だよね…此処でさよなら、なんて…ずっと待ち続けて、やっとこのチャンスが巡って来たのに…
夕方の帰り道、不図視線を上げると、あの人の後ろ姿が…隣には、誰かが寄り添っていて、親しげに並ぶ影法師が伸びている…
未だ、漸く私の存在を知って貰ったばかりなのに…始まった物語は、これから、紡がれる筈なのに…
神様、お願い…この恋を終わりになんて…
愛情
愛…よく、見聞きする言葉だけれど…幾ら考えても、判らない…不定形で、重さも、匂いも、摑みどころも無いから…
あなたを、好き、って云う気持は、自覚しているけれど、それが、愛なのか、自分でも、判らない…言葉では、何度か、伝えたけれど、でも、それが何なのか…
愛は、迚もいいものだと云うのは、何となく理解している、のに、其れがどんな感情なのか…