声が枯れるまで
あなたに振り向いて欲しいから…何時も、あなたの名前、呼んでいるよ…心の中でだけ…
本当は、知り合いとか、友達とか、サークルメンバーとかじゃ無くて、異性の二人の関係になりたい…
だから、苗字じゃ無くて、名前で呼びたい…そして、あなたの隣で、一緒に歩きたい…
勇気を出して、あなたの名前、ずっと呼んでいたい…
始まりはいつも
恋の始まりは、いつも突然だと…初恋は、何時も一緒にいたあの人…ただの友達だったのに、気が付くと、恋、していた…気の合う普通の友達が、いつの間にか、異性に変わっていた…其れまで、手を繋いだり、肩を組んだりしていたのに、少しづつ、意識し始めていた…
あの人の、何気ない仕草に、ドキドキして、胸が苦しくなって…
何か判らないけれど、恋は突然やって来る…
すれ違い
何時からだろうね…
あんなに、一緒に過ごす事が、当たり前の事だったのに…
気が付くと、お互いに、何となく、距離を置くようになっていた…特別、喧嘩した訳でも、別に好きな相手が見つかった訳でも無いのに…同じテレビを見ているのに、一緒にいる感覚も無くて、ただ、同じ空間にいるだけ…
本当は、もっと近くで、もっと抱き合っていたい…この、気持の距離を、早く無くしたい…
忘れたくても忘れられない
あれは、屹度夢の中の出来事だから…早く忘れないと…なのに…
あなたとの想い出が、沸々と湧き上がる…小銭入れを失くして、困っていた時に、見ず知らずの私の為に一緒に探してくれた時の優しい言葉、初めてのデートでの気遣い、寝込んだ時のさり気ないお見舞い…
そんなひとつひとつの出来事が、忘れたいのに、一人の時に、走馬灯の様に浮かんでくる…
誰にでも優しい人だって判ってるし、私になんて…って知っている…けれど…
忘れられない…何時でも、あなたを探す私だから…
やわらかな光
少しづつ秋の足音が、聞こえ始めた…残暑も、まだまだ続くけれど、陽射しが、幾分か、柔らかくなった気がする…
真夏の頃は、肌が痛い程に強い陽射しが、恨めしく思っていた…
それが、そよぐ風が、涼しくなり、木々の葉っぱも、少しづつ色付き始めた…
この、季節の風と光りが、優しく柔らかく、心地よいから好き…