多田野一人

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7/11/2024, 1:54:36 PM

1件のLINE
ピコン…スマホの通知が鳴る…
急いでタップすると、あの人からのメッセージ…
今日、勇気を出して、あの人にお願いして、交換したばかり…
ヨロシク…の後に、可愛いスタンプ…短くて、あの人らしいメッセージに、思わず、笑みがこぼれる…
そして、この短いメッセージに、ドキドキしてしまう…
初めてのLINEメッセージ…其の儘、受け取っていいのか、もっと、深い意味があるのか…返事は、どうすれば…

7/10/2024, 1:52:01 PM

目が覚めると
おはよう…何時もの様に、目が覚めて、布団の上で、伸びをする…
時計を見ると、アラームの2分前…布団の隣には、誰も居ない…先程迄一緒にいた、あの人は、何処にも居ない…一人ぼんやり、そこにいた筈の、あの人の面影を、思い浮かべる…
本当は…判っている…全て、夢だったこと…あの人は、私の存在すら知らないし、勿論私の気持ちなんて知らない…ただ、私の、一人描くストーリーに、あの人を当てはめているだけ…

7/9/2024, 2:53:38 PM

私の当たり前
美味しい御飯を食べる事
家族で楽しく暮らす事
車で出掛ける事
愚痴をこぼす事
ある程度お金に困らない事
平穏に暮らす事
便利な生活を享受する事

そんな日常が、当たり前だと思う今、実は、自分一人の成果ではない事を、この歳になって、初めて知った…自分の知らない誰かの営みの上に、生きていること…
当たり前は、決して当たりではない事を…

7/8/2024, 2:32:37 PM

街の明かり
きらびやかな、街の通り…行き交う沢山の人波、眩しいヘッドライトや、誘惑されそうな文句街灯躍る看板…
田舎から出てきた私には、何もかもが、魅力的で刺激的で、洗練された様に写って見えた…
毎日、鄙びた風景の田舎暮らしが、たまらなく嫌で、早く都会に行きたくて…
漸くその願いが叶って、嬉しい筈なのに…
たまに、田舎のあの寂れた家々から溢れる灯りが、愛おしいと思える…

7/7/2024, 2:44:43 PM

七夕
天の川を挟んで向かい合う織姫と彦星…年に1度だけしか逢えない切ない恋物語…
子供の頃に知った、七夕のお話は、子供過ぎて、よく分からなかったけれど、成長につれて、色々な想いが重なっていた…
思春期になって、片想いをしていた頃、近くの神社の七夕に、お願いした時、一年に1度ではなく、永遠に毎日ずっと一緒に…って、短冊に書いた…
その願い事が届いたのか、今、私の隣には…

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