エイプリルフール
新年度のスタート…そうテレビで、入社式の様子が映されている…真新しいスーツ姿が初々しい…もうしばらくすれば、入学式や新学期も始まるだろう…もう、そんな通過儀礼も、当の昔に終えたけれど、毎年の事乍ら、あの頃の自分を重ねてしまう…
その一方で、欧羅巴でのマスコミからの偽ニュースが伝わってくる…その対称的な様子に、何となく考えてしまう朔ともなる…
幸せに
突然届いた結婚式の招待状…そこには、中学の時の同級生の2人の名前…ずっと片想いしていた、あの人の名前…私には、届かないと諦めた筈なのに…あの人の笑顔が、鮮やかに蘇る…3人で一緒に過ごした3年間が、まるで昨日の様に浮かんでくる…人見知りの私を、何時も気に掛けてくれていた優しいあの人…何度もチャンスはあったのに、結局、卒業式を最後に、離れ離れに…出来れば…なんて…どうにもならない事を思い乍ら…心から素直に、受け入れられない…けど、2人には幸せに…
何気ないふり
何時もそう…あなたは、さり気なく現れて、何となく話を聞いてくれて、気が付くと心が晴れてきて…それでいて、何時でも、はぐらかされてしまう…あなたの、その、何事も無かった様なフリをしてくれるのが、嬉しくて、優しさに、胸がギュッとなる…
ハッピーエンド
ラブストーリーは、絶対ハッピーエンドがいい…それが口癖のきみは、一日中百面相だね…不安そうな瞳になったり、急にニコニコしてみたり、いつの間にか怒ってたり…そんな、掴みどころのないきみが、迚も可愛いくて、心配で、手放せない…きみのハッピーエンド、僕に任せて欲しい…って云う勇気が欲しい…
見つめられると
いつもと同じ様に、隣には、あなたがいる…特別な関係とかではなくて、ただの同じ職場の同僚なだけ…食事をしたり、二人で仕事をしたり…そんなあなたから、何気ない視線を向けられた…それだけなのに、何故だか、胸が高鳴ってしまう…勿論、あなたは、ただの同僚として、普通に接している…って解っている…なのに、あなたに、見つめられると、どうして..も意識してしまう…