多田野一人

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12/23/2023, 4:29:07 PM

プレゼント
サンタさん、来てくれるかな…幼い頃、クリスマスツリーの季節になると、いつもあれこれ欲しいものを考えていた…その内、サンタさんの正体を知って、ちょっと悲しいこともあった…
あれから、大人になって、今は、君と出逢って、初めてのクリスマスを迎える…きらびやかなクリスマスツリーやイルミネーションを愉しんで、軽く腕を組み乍ら、夜道を歩いている…見上げた空には、満天の星たち…心の中で、そっとサンタさんに御礼をした…素敵なクリスマスプレゼント、ありがとう…

12/22/2023, 2:20:30 PM

柚子の香り
この蜜柑どうしたの?まだ青いし小さいし…食卓の上に、グツグツなったお鍋と一緒に、半分に切ってある蜜柑らしいものが並んでいる…
これは、蜜柑ではなくて、柚子だよ、と笑い乍ら、教えてくれた君…サクッと手を洗ったり着替えをして、食卓についた…向かいに座る君は、食器に具材を移して、こうして、と言い乍ら、その柚子をギュッと絞ってかけてみせた…すると、柑橘の爽やかな香りが、鼻腔に届いた…良い香りだねって言ったら、君は優しく微笑んで…寒い夜が、一瞬で、暖かく感じ…

12/21/2023, 3:10:53 PM

大空
見上げると、蒼蒼とした空が拡がって…所々に真っ白な雲が綿毛をように浮かんでいる…じっと見ていると、何だか翔べそうな気がしてきた…周りに誰もいないのを確認して、両手を拡げて目を閉じる…ふわりとした感覚がして、目を開けると、並木のメタセコイアが、眼下に小さく見えた…風を感じ乍ら、気まぐれに宙を漂う?のが、迚も心地よくて…遥か下では、行き交う車や人々がジオラマのように見えて、何だか微笑ましく見えた…

12/20/2023, 3:00:36 PM

ベルの音
今夜も鳴らない…リビングから、玄関のドアを見つめ溜息をつく…君とちょっとした行き違いで、口論になって、其れから、君がこの部屋に来なくなって、もうひと月になる…毎日のように、遊びに来ていたから、君の居ないこの部屋が、時間が、味気ない…何時もなら、二三日もすれば、機嫌直して来て呉れてたのに…意地っ張りな私は、どうしても自分から言い出せ無くて…本当は、今直ぐ君に逢いたい…ギュッと抱き締めて居たい…机の上のスマホを見つめ乍ら、ただ、ドアのベルが鳴る時を待っているよ…

12/19/2023, 2:01:41 PM

寂しさ
子供の頃から、こんな田舎町出たい…そうずっと思っていた…しかし、就職も地元の企業になったし、実家からの通勤だった…家族も親戚も鬱陶しい、何でも嫌で仕方なかった…自分一人の空間も時間も無くて、友人の一人暮らしが羨ましくて…しかし、とある事情で、地元を離れて暮らす事になり、やっと夢が叶う…と思っていたけれど、時間と共に、あの煩わしい生活に戻りたいと思い始めた…一人の時に、誰かに話掛けてみたくなったり…この何ともいえない物足りなさが…

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