入道雲
入道雲がムクムクと出来上がってゆく風景は、夏を感じられて好きな風景です。
大人になり、見つけるチャンスも少なくなりました。
子供の頃、実家のわたしの部屋は二階でした。そして北向きの窓がありました。夏の夕方、窓から外をぼんやり見ていると、入道雲が上がるのを良く見た記憶があります。近くの学校のプラタナス並木の上に上がってゆく入道雲。とても懐かしい風景です。
入道雲の後の雨や、雷など、なんやかんやを考えなくて良かった日々の思い出です。入道雲を見つめた自分が純粋だったなと思います。
夏
夏ですねー。今夜は寝苦しくてエアコンつけようかなと思います。
さぁ夏だ!今年の夏は楽しむぞー、って思ってる方もいるでしょう。
でも、夏は苦手なわたしです。なぜ?元々動くよりじっとしてるのが好きなわたし。寒い時の方が、じっとして過ごすチャンスが多いからだと思います。
もう何回、元気で夏を過ごせるかわからない歳になったわたしです。今年の夏が最後になるかもしれませんし。
では、何か楽しいことにチャレンジすることにしましょう。
韓国語、勉強してみようかな!
あれ、インドアなチャレンジだったわ!
ここではないどこか
今暮らしている街は、夫の故郷でもなくわたしの実家の街でもありません。結婚して数年後に購入した家がこの街だったのです。縁もゆかりもない街。
バブルだったあの頃は、家の購入も抽選でした。今もそうかもしれないけど、とにかく当たらなかった。またまたこの街で抽選に当たっただけの話。
ここではないどこかで抽選に当たったら、その街に住んでいました。
30数年暮らすこの街、気に入ってます。車でちょっと走れば田園風景で、田舎育ちのわたしには気楽なんです。
夫は?都会生まれの都会育ち、でも都会はうるさくてごちゃごちゃしてて嫌いだそう。
ふたりこの街でのんびりと、歳とっていきましょうね。
君と最後に会った日
わたしの心の底にある、あの子との思い出。中学の授業が終わった後に、あの子の家に遊びに行った。結構大きな家。商売をやってて、サラリーマンの家の子のわたしはびっくり。
でも気があった。好きな男の子の話、将来の話、家庭の内情の話。なんでも話せた。
夏休み、あの子の家にひとり遊びに行った日。あの日がふたりだけで会った最後だったのかな。
高校進学して学校は別々。携帯などなかったあの頃は連絡するのも一苦労。だんだん疎遠にはなつた。
大学進学が決まり、家を離れることになったわたしに、結婚式の招待状が届いた。あの子がお婿さんをとって結婚式をするのだ。家を継ぐための縁談と人に聞いた。あまりの急な話に言葉もなく、連絡さえ出来なかった。
わたしの入学式と重なったあの子の結婚式。
わたしは入学式に出席し、学生生活に慣れるため必死だった。
あの子の事は忘れて暮らした。
風のうわさで、家業の商売を夫婦で継いだこと、女の子が産まれたことなど知った。わたしは心の中で、結婚式に出席出来なかったこと、疎遠になったことを詫びていた。
月日は過ぎ、わたしの子育てもひと段落した40歳半ば、思い切ってあの子に年賀状を出した。住所が変わってないのが救いだった。頑張ってやつてるよ、と寒中見舞いを貰った。凄く凄く嬉しかった。あれから、年賀状のやり取りだけだか続いている。会おうという話にはならない。わたしとの縁は薄い人なんだな、と思う。
長く生きていれば何かが、縁を遮ぎるような出来事が起きます。それで心残りなら、自分で縁を繋ぐことが大切なんだと思いました。
繊細な花
愛でて繊細な花なら、わたしが好きな藤の花と思いますが、そうとばかり言ってられません。
姑から預かってる、芍薬と、月下美人は枯れたら大変なのでわたしには、繊細な花なのです。
どちらも大きく綺麗な花を咲かせます。義母の好きそう花たち。
芍薬は病気の心配、月下美人は寒さ対策と気を遣っているうち、知らず知らずに好きになってました。
苦手と思い込まず、やってみることですね!義母に感謝です。