【向かい合わせ】

毎朝、「おはよう」の挨拶から始まった日々。

時間を重ねるごとに、少しずつ縮まっていった距離。

君の真ん丸な瞳が、僕は大好きだった。

そして、毎回違う形のくせ毛を見つけるのも楽しみだった。

君はいつも、僕の健康を気遣ってくれていたね。

今でも僕は元気に生きているよ。

もう二度と君と向かい合わせになることはできないけれど、

時々、鳥になって僕を見に来てくれている気がするんだ。

「さよなら」よりも「またね」と言ったから、君は覚えていてくれているのかな。

愛犬「ぱーる」、また遊ぼうね。

「海へ」

もう一度、海へ行きたい。

学生の頃の思い出が懐かしい。

暑い日だったのに、海の水はひんやりと冷たくて、

潜れば、美しい世界が広がっていた。

限られた時間の中でしか味わえないものを

楽しむことができたのが、あの頃の好きなところだった。

就職してからは毎日が忙しく、休日は寝て過ごすことが多かったけれど、

今年の夏は少し時間ができそうだから、また海に行こうかな。