8/3/2025, 11:58:19 PM
はたらく細胞
BLACKを読んで
おのれの
アルコール漬けの内臓を
想像した君
毎日 水に
炭酸を注ぎこむ
脳と体を
炭酸の泡で
納得させる
泡で納得できるのは
どこまでだろう
めっきり
無口になった君
ぬるくなった
炭酸水とともに
「寝る」と一言
8/3/2025, 12:38:07 AM
宛名を書かなかった
手紙は
届かない手紙
届いてはいけない
手紙
丸いポスト
俯きかげんの口が
そっと受けとめて
くれたとしても
郵便局に集められない
白い封筒たちは
たとえば
波にさらわれたり
砂漠の砂に埋もれたり
風に乗って宇宙に向かい
端からヒュンと
火がついて
燃え尽きてしまうのも
いい
8/2/2025, 1:56:49 AM
8月 お盆には
君に会いたいという人が
たくさん訪れる
都会の中の
市民墓地
8月に入って
私達も会いに来た
お花 お線香を供え
柄杓で水をかける
墓の周囲に
ポツポツ生えている雑草
草取りもやり始める
草が生えているのは
うすい黄土色の土
自然の営みの少ない
この土は乾いている
都会の真ん中なのに
なんだか淋しい
7/31/2025, 2:36:55 PM
枕元に
メモ帳とシャーペン
夢や思いついた事を
サッと書きとめる
起きてすぐは
メモ帳の白が
眩しくて
書いた字が
ゆらゆら揺れる
起きぬけの私は
私として機能
していないらしい
Face IDも
私を認識してくれない
7/30/2025, 9:27:34 PM
太鼓の音が響く
招き入れられた
私は
ぎこちなく踊る
前の女性の
手足を見ながらの
にわか踊り
熱い体に
夜風がかすめる
最初のドキドキ
熱い鼓動はおさまり
ただの私は
ただの踊り手に
なって行く